SHOEI NEWS2018年 12月号 Vol.226

CONTENTS

商況案内

2018年産カリフォルニア・アーモンド市況

現地時間の11月9日に10月末締めのアーモンドポジションレポートが発表されました。

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10月末での2018年産の収穫量は15億54百万ポンド(前年比101.6%)で、前年からの繰入在庫を含めた総供給量は18億82百万ポンド(前年比99.2%)となりました。なお、7月に発表された最終収穫予想は24億50百万ポンド(前年の22億60百万ポンドに対し、108.4%)、現時点で77%の進捗です。
一方、総出荷量は5億70百万ポンド(前年比94.1%)と累計では前年割れの状況が続いています。しかしながら、10月単月の出荷量としては、過去最大の2億47百万ポンドを記録しており、また10月中の成約量は、2億77百万ポンド(前年比137%)と、他の月を含め一ヶ月間の成約数量としては過去最大となりました。特に米国内向けは、アーモンドパウダーやペーストといった加工品の需要が増加していることから、単月比で106.7%の出荷となっており、報復関税により需要が減少している中国/香港向けは前年比75%と減少しているものの、陸路での非正規な中国向け貨物が含まれていると言われるベトナム向けの出荷量が前年比174%と大幅に増加したことや、ヨーロッパ向けの出荷量が増加(前年比110%)したことから、輸出向けは前年比98%となりました。
このように、これまで閑散ムードが続いていた中での思いもよらぬ発表内容を受け、現地相場は11月9日を境に値上がり基調へと転じ、現在はオファーが入手しづらい状況となっています。

2018年産カリフォルニア・クルミ市況

最終予想数量(690,000ショートトン)を下回る見込み

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現地時間の11月8日に発表されましたカリフォルニアクルミ協会の出荷レポートによると、10月末時点のハンドラーの受入数量は、597,269ショートトン(以下ST)で繰越在庫を含めた総供給量は、660,808STで、前年同月比105.6%(625,536ST)となっています。
前年は、10月末の段階で全体の90.4%の受け入れが終了していることから、今年も同じペースで受け入れが進んだ場合、660,000ST前後の受け入れになることが予想されます。
11月初旬の段階で各パッカーからは受け入れはほぼ終了したとのことから、大幅な数字の上乗せはないものと推察され、最終予想数量(690,000ST)を下回る見込みとなっています。収穫の状況としては、主要品種であるチャンドラー種において、カリフォルニア北部での収穫量が昨年に比べ10%程度減産との情報があり、この状況が最終予想数量を割り込む原因であるといわれています。
10月単月の出荷量は、殻付換算で91,416STと前年比85.9%となっています。殻付の主な出荷先の状況としては、経済制裁への報復措置の影響を大きく受けている中国への出荷が大幅に減少(前年比42.5%)、加えて為替・経済状況の影響により出荷減少が懸念されていたトルコにおいても、前年を大きく割れ込んだ影響で(前年比67.8%)、殻付の出荷量全体としては、前年比76.6%となっています。剥実については、北米、中東諸国向けの出荷は好調ですが、ドイツ(前年比24.0%)、日本(前年比59.8%)への出荷が大幅に前年割れし、全体として前年比96.0%となっています。
2018年産の原料品質は、色調等については良好とのことですが、主要品種であるチャンドラー種において歩留りが例年に比べ低いとの情報が入ってきています。このため、9月末のオープニング時に比べると、現地相場は緩やかに値上がりしてきています。
今後の相場については、殻付の出荷が活発になる11月、12月の出荷状況により、変動するとの現地情報もあるため、年末までの出荷の動向について注視が必要となります。

2018年産 栗市況

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国産栗市況
天候にも恵まれ、収穫量は18,700トンと前年比113%
昨年、2017年度の国産栗の収穫量は18,700トンと前年対比113%と3年ぶりに収穫量が回復しました。主産地である茨城県(4,150トン)、熊本県(2,880トン)、愛媛県(1,840トン)と天候にも恵まれ、収穫量が安定しました。しかしながら、2014年以前の2万トンを超えていた収穫量に比べれば依然として少ない状況です。
今年、2018年度は例年よりも1週間ほど早い開花でしたが、収穫は例年並みの時期に始まりました。今期の収穫量の公式発表はされていませんが、各産地への聞き取り調査によると茨城県と熊本県には台風などの被害がなかったことが大きく、前年は上回らなかったものの収穫数量、出荷価格ともに安定し、推移しました。
弊社は茨城県、熊本県の栗を調達し、株式会社京まろん天草工場で和栗ペースト加工を行なっております。近年、逼迫していた国産原料栗の調達は十分に確保出来ましたので、和栗ペーストのお引き合いの際は弊社営業担当者までお問合せ下さいますよう、お願い申し上げます。

韓国栗市況
減産、製品価格で3~4%の値上げが避けられない状況
今年の韓国栗は旱魃や猛暑等天候不順の影響と考えられる要因により減産となりました。特に早生栗の大幅な減産に加え、秋夕(韓国のお盆)が9月24日と遅かったことにより中生栗も国内需要が旺盛で高値のまま推移したため、皮栗の価格は約5%上昇しました。
また、中国での皮剥きや加工賃の上昇に加え、原料皮栗の品質低下により皮剥き歩留りも2~3%落ち込んでおり、製品価格で3~4%の値上げが避けられない状況となっています。

中国栗市況
例年の3~4割減産、製品価格で3~5%の値上げ
中国栗の産地は大きく遼寧省丹東を中心とした北部産地と湖北省、安徽省などの南部産地に分けられます。今夏の猛暑等天候不順の影響と考えられる要因により南・北産地とも例年の3~4割減産という大不作になり、原料価格が大幅上昇しました。
原料の値上げに加え、季節労働者である剥き子を確保するため、今期も人件費をアップせざるを得ない状況となっており、製品価格で3~5%の値上げが避けられない状況となっています。

海外乳製品市況

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海外乳製品相場は概ね下落・横這い傾向となっています。ニュージーランド(以下NZ)の生乳生産量が好調であること、欧州の夏の熱波の影響が思ったほど深刻ではなかったことで安心感が広がっています。
製品別にみた場合、バターは年初より値上がりしていましたが6月をピークに値下がりに転じ、一時期は欧州の熱波の懸念で価格が再び反転し始める状況もありましたが、前述の通り生乳生産量の拡大見込みで下落しています。NZ産はFOB$4,045/mt近辺、欧州産はFOB$5,100/mt近辺となっています。全脂粉乳も同様の傾向となっています。
一方で脱脂粉乳は相場低迷状況が続き大きな動きは見られていません。NZ産全脂粉乳はFOB$2,650/mt近辺、脱脂粉乳は$2,000/mt近辺、欧州産全脂粉乳は$3,100/mt近辺、脱脂粉乳は$1,810/mt近辺となっています。欧州産脱脂粉乳は政府買入在庫含め未だ供給が潤沢であるためNZ産よりも低い価格帯で推移しています。
バターの価格は欧州産>オセアニア産、脱脂粉乳の価格は欧州産<オセアニア産の構図は暫く続くものと予想されます。欧州での熱波は現在一段落していますが、冬に乳牛に与える飼料は不作となっており、今後も影響が出るとの懸念も上がっています。

2018年中国産松の実市況

裏作にあたり収穫量40%減少、相場高騰

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2018年中国産松の実は裏作に当り、現地関係者によりますと、収穫量は昨年と比べ約40%減少、殻付きベースで3万トン(昨年5万トン)程度に留まる予想です。
特に、ヨーロッパ向け小粒の雪松は今年大減産で収穫がほぼないことから、前年からの繰越在庫がなくなり次第、紅松に引き合いが集中し、紅松の市場価格に影響を与える可能性があります。
弊社ニュース3月号にも松の実(スナック市場が活発化)記事を掲載しましたが、中国の経済状況が良くなり、単価が高い松の実でも食されるようになりました。収穫量の約6割は国内スナックメーカーに販売されており、中国国内需要の増加により、現地相場は強含みで推移しています。
市況や価格などご不明な点がございましたら、弊社営業担当者までお問合せ下さいますよう、お願い申し上げます。

2018年産中国りんご市況

天候不順で製品価格上昇

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弊社は山東省で収穫されたふじ種りんご原料を使用してりんごプレザーブを製造しております。
山東省はふじ種りんごの最大産地であり、良質な原料を手当てできることと日本の品質に適合する加工メーカーが複数あるため、弊社製品の主力製造地となっています。
中国りんごの主産地である山東省は台風被害と雹害を受け、収穫量が昨年比約30%減産予想との状況です。
また、山西省、陝西省、甘粛省は春先開花時期に広い範囲で深刻な霜害を受け、昨年比約50%~80%の大減産となりました。
現地工場の情報によりますと、中国全体のりんご収穫量は4,100~4,300万トン/年と言われており、上記4省が全収穫量の約60~70%を占めています。山西省、陝西省、甘粛省の大減産の影響を受け、山東省の原料価格は昨年比約30%値上りしました。
現地オファー価格の値上げに伴い、輸入価格も上昇していますので、詳細につきましては、弊社営業担当者までお問合せ下さいますよう、お願い申し上げます。

正栄だより

海外視察レポート

インドネシア出張レポート

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インドネシア共和国(The Republic of Indonesia)は、東京から南西に飛行機で約7時間、時差2時間の場所に位置する共和制国家で、大小約17,000もの島々からなりたっています。
日本の約5.1倍の国土で生活している2億5,871万人(2017年)もの国民は、インドネシア語を公用語とし、その9割近くがイスラム教を信仰しています。
9月下旬にインドネシアの首都であるジャカルタを訪問しましたが、8月にジャカルタにてアジア競技大会が実施され、訪問後の10月にアジアパラ競技大会が行なわれたばかりであったため、市内の至る所でアジア競技大会のポスターや広告を見ることができました。
また、市内は高層ビルやショッピングモールが次々に建設されており、市内を走る車も高級車が多く、市民の所得増加がみてとれました。
市内のスーパーマーケットでは、健康食品コーナーも充実しており、エナジーバーや植物性飲料といった商品が数多く並んでいました。
立ち寄ったスーパーマーケットでは弊社グループ会社である筑波乳業にて製造されているアーモンドミルクも販売されていました。

また、今回の出張では、私が輸入を担当するココナッツ製品の加工工場も視察を行ないました。
インドネシアはココナッツ年間生産量1,830万トンを誇り、世界一の生産国となっています。次いでフィリピンが1,535万トン、インドが1,190万トンと続きます。
 とはいえ、これまでインドネシアは、ココナッツについてはデシケートココナッツ等の加工品生産量は少なく、また原料も国内にてヤシ油やココナッツウォーター向けとして使用される傾向にあったため、ココナッツ製品の海外輸出量はフィリピンに遅れをとっていました。
 しかしながら、近年ココナッツ加工品製造工場の増加や、フィリピンを含む他の産地国での気候リスクを避ける動きが活発になってきたこともあり、インドネシアからのココナッツ製品の海外輸出量は増加傾向にあります。
 弊社は現在、主にフィリピンよりココナッツ製品を輸入、販売させていただいておりますが、今回の訪問を機に今後インドネシアのココナッツも検討していきたいと考えております。

HALLOWEEN 情報 2018

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秋のイベントとしてすっかり知られるようになったハロウィン。
そもそもハロウィンとは?
毎年10月31日に行なわれる、古代ケルト人が行なっていたことが起源とされているお祭りのことで、アイルランドやスコットランドが発祥とされています。今では、もともとあった秋の収穫祭と悪魔祓いの宗教的な意味合いは薄れ、現代では特に米国で国民的な行事として定着しています。カボチャの中身をくり抜いてハロウィンのシンボルであるジャック・オー・ランタンを作って家を飾りつけ、こども達が仮装して“Trick or Treat(トリック オア トリート!)”「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうよ!」と言いながら、お菓子をもらいに近所の家を廻ります。

日本のハロウィンのはじまり
日本でハロウィンが広く知られるようになったのは、1997年に東京ディスニーランドがハロウィンイベントを開催したことがきっかけと言われています。欧米ではこどものためのイベントという認識が強いようですが、日本では大人もこどもも参加できる仮装パレードが全国各地で開催されるなど、幅広い世代で楽しめるイベントとして日本独自の形で進化しています。

ハロウィンの推計市場規模 バレンタインにも匹敵する規模に成長
2018年の国内のハロウィン推計市場規模は 1,240億円。2005年の120億円から大きく成長し、2016年にはバレンタインデーの推計市場規模1,340億円を抜いて、過去最高の1,345億円となったことが話題になりましたが、2018年は前年比5%減となりました。※  とはいえ、年々盛り上がりを見せている印象のハロウィン。今後はどのように成長してゆくのでしょうか。(※出典:記念日文化研究所より)

ハロウィン限定商品に各社力を注いでいます
8月末~9月頃になると、早くもハロウィン向けの仮装アイテムやパーティグッズ、ハロウィン仕様のパッケージのお菓子など、見ているだけでも楽しくなるようなハロウィンアイテムが並んでいました。百貨店では10月からフェアを開催するところが多く「大人向け」や「こどもからご高齢の方まで楽しめる」など独自のハロウィン企画を打ち出していました。洋菓子店、ベーカリーから、和菓子店や惣菜店まで、その範囲は年々広がっているのではないかと感じる程、各社ハロウィン関連商品に力を注いでいる印象です。ジャック・オー・ランタン、おばけなどハロウィンのモチーフを見た目で再現したものや、かぼちゃや紫芋などの素材を使用し、オレンジ、黒、紫といったカラーで再現した鮮やかな色合いのものが見られました。仮装はしなくとも、ハロウィン関連のお菓子や食べ物でハロウィンの雰囲気を楽しむ人は増えているのではないでしょうか。

海外のハロウィン
かぼちゃより、りんごを食べる?
ハロウィンの食べ物と言えば、実は欧米ではりんごが欠かせない存在だそうです。
ハロウィンの起源の一つである「ポーモーナ祭」はりんごをシンボルとする女神ポーモーナに豊穣を祈願するお祭りで、ハロウィンの定番フードと言えば、「キャンディ アップル」。
りんごにキャラメルをかけてナッツなどの様々なトッピングを楽しむのが主流です。
今年、日本ではキャンディアップルをイメージしたキャラメルとりんごを組み合わせたドリンクやチョコレート、パンなどが見られ、今後ますます増えそうな予感です。

「味覚の授業®」開催される

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10月15日から一週間、全国各地の小学校にて「味覚の授業®」が開催されました。この授業は、フランスで毎年10月の第三週に開催される「味覚の一週間®」という食育活動の一環で、日本では開催8年目を迎えました。味覚の授業®は、全国の小学3年~6年生を対象として、こども達が料理人やパティシエ、生産者達から、様々な食材を味わう実体験を通して、五味を再認識したり、五感を使って食べることの大切さを学びます。

10月18日(木)中央区立 泰明小学校 3年生
田中 健一郎氏(帝国ホテル 料理長)/ 前田 謙次郎氏(帝国ホテル シェフ)による授業

五味として、砂糖(甘味)、塩(塩味)、お酢(酸味)、チョコレート(苦味)、コンソメ(うま味)を味わった後、嗅覚が味にどのように影響しているかを学ぶ体験では、鼻をつまんでレーズンを噛み、鼻から手を放した瞬間「甘い!」「苦い!」「手を放したら味がした!」など、こども達の新鮮な反応が印象的でした。

10月19日(金)新宿区立 四谷小学校 5年生
三國 清三氏(オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ)/ 内坂 芳美氏(日本味覚教育協会会長、料理研究家)
米澤 文雄氏(The Burn オーナーシェフ)による授業


「色々な味を感じることで、脳が刺激され脳の発達や豊かな感性を磨くことにつながる。
お家の人が作ってくれたごはんをちゃんと食べて、今のうちに味覚を養って欲しい。」と三國シェフ。

*当社は「サンライズ果樹園育ち大粒レーズン」を教材として提供し、全国各地の小学校で行われた味覚の授業®のうち上記の授業を取材させていただきました。

Sweets News

ラ・クラス・デュ・パティスリー・ムートンルージュ

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香ばしいアーモンドとフルーツコンポートを組み合わせたタルトと、6種のラミーフルーツ(CF)を使用したバターサンドクッキーを作りました。

 アーモンドとアプリコットのタルト(写真左)は、タルト生地、アーモンドプラリネマッセRE、アーモンドクリームの順に重ねて焼き上げ、その表面に伊予柑のペーストを塗りました。上部のムースはアーモンドプラリネマッセREがベースの味になっていて、グリーンレーズンとドライアプリコットのコンポート、ホワイトチョコレートでコーティングしたアーモンドホールのキャラメリゼを忍ばせました。表面はナパージュヌートルでつややかに仕上げ、ホイップクリームを葉っぱのように絞り、ヴェルベーヌの葉を飾りました。

 アーモンドプラリネマッセREとナパージュヌートルは、ムートン・ルージュのお店でずっと使用していた商品です。特に、アーモンドプラリネマッセREは香ばしく非常になめらかな舌ざわりで、クリームと合わせやすいですし、チョコレートと合わせても美味しいです。その他にもキャラメルやコーヒー、ドライフルーツなど様々な素材と相性がいいですね。海外産のものと比較し手ごろな価格である点も気に入っています。

 ナパージュヌートルは、酸味が無いところが良く、どんな素材の味も邪魔しません。特に栗など酸味のあるナパージュを塗ると違和感があるものでも、ナパージュヌートルなら問題なく安心して使用できます。
 
 ムースに使用したグリーンレーズンやドライアプリコットのように、フレッシュフルーツの代わりに、ドライフルーツを戻して使うと、缶詰のフルーツよりも味わいが凝縮されていますし、シロップなどで水分を戻す工程で香りもつけられます。いつでも安定した味を再現できるので、おすすめの使い方です。今回はヴェルヴェーヌ、オレンジリキュールと合わせてコンポートにしています。

 フルーツサンド(写真右)は、はちみつとバター、6種のラミーフルーツ(CF)を合わせたバタークリームを、塩の効いた絞り出しクッキーを厚めに焼いたものでサンドしました。6種のラミーフルーツ(CF)は香りがとても良く、汁っぽくないので汁切りの手間いらずです。1Kgずつ小分けになっていますし、安定して美味しく、とても便利です。省人化が求められる現代、こういった半製品が活用できるのではないでしょうか。

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