SHOEI NEWS2019年 6月号 Vol.232

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商況案内

カリフォルニア・アーモンド第一次収穫予想

現地時間の5月10日にNASS(米国農業統計局)より2019年産カリフォルニアアーモンドの第一次収穫予想が発表されました。

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<第一次収穫予想>
予想収穫量  25億ポンド    (参考:2018年産の収穫量 22億66百万ポンド)
予想収穫面積 117万エーカー    (参考:2018年産収穫面積 109万エーカー)
予想単収  2,140ポンド/エーカー  (参考:2018年産の単収  2,090ポンド/エーカー)


2018年産の収穫量は22億70~80百万ポンドで着地する見込みのため、今回の発表によると2019年産は前年比10%前後の増産見込みということになります。なお、近年の作付面積増加により、収穫面積(ベアリングエーカー)は前年の109万エーカーから7%増加し、117万エーカーとの予想です。
今年の開花は前半から中盤にかけ降雨が続いたことにより、ミツバチの受粉活動時間が短く、単収の悪化が心配されていましたが、低温により開花期間が長引いたことにより、後半は受粉の機会が増えたようです。なお、第一次予想は生産者に対する電話での聞き取り調査をベースに算出されており、農園での立ち入り調査結果によって算出される最終収穫予想は、7月11日に発表される予定です。
また、第一次収穫予想の発表前日に4月末締めのアーモンドポジションレポートが発表されました。こちらによると4月末時点での収穫量は22億66百万ポンドとなり、前年同時期の22億58百万ポンドとほぼ変わらずとなりました。なお、今期は前年からの繰入が少なかったため、前年からの繰入在庫を含めた総供給量は25億79百万ポンド(前年比98.8%)となっています。
一方、累計出荷量は17億66百万ポンド(前年比98.5%)と前年割れとなり、4月単月の総出荷量も前年比98.5%と減少しています。特にこれまで好調であった米国内向けは3月、4月の2か月連続で前年割れとなったことから、米国向け累計出荷量は2月末時点で前年比104.2%だったものが、4月末では前年比101.6%まで失速しています。
また、輸出については、米中の貿易戦争の影響により、中国/香港向けの出荷減少幅がますます大きくなっており、同地域向けの出荷は4月単月が前年比24.6%、近隣のベトナム向けも前年比65.6%と減少しています。ただし、4月単月はインド向けの出荷が前年比219.4%と大幅に増加しており、中国/香港、ベトナム向けの落ち込みをカバーする形となりました。
このように、4月末までの実績を見た限りでは、出荷状況に陰りが見られますが、2018年産は在庫の逼迫感から、4月中は1億43百万ポンドの追加成約(前年単月比135%)が進み、4月末現在で前年比115.9%まで伸長しています。このため、2019年産は豊作見込みでありながらも、足元の2018年産相場については安定傾向にあります。

<今後の産地発表>
6月11日  5月末締アーモンドポジションレポート
7月11日  NASS(米国農業統計局)による最終収穫予想

2018年産カリフォルニア・クルミ市況

今後、大幅な相場の変動はないものと予想

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現地時間の5月10日に発表されましたカリフォルニアクルミ協会の出荷レポートによると、4月末時点のハンドラーの受入数量は672,723ショートトン(以下、ST)で、前月からの上乗せはなく、繰越在庫を含めた総供給量(736,262ST)は前年同期比109.3%となっています。
4月単月の出荷量は、継続して前年よりも伸長しており、殻付換算で48,666STと前年比117.0%となっており、内訳としては、殻付で前年比121.1%、剥実で前年比116.7%となりました。殻付においては6ヵ月連続、剥実においても4ヶ月連続で前年を上回る結果となりました。剥実の主な出荷先としては、アメリカ国内(前年:132%)、ドイツ(前年比:164%)、オランダ(前年比:243%)、韓国(前年比:116%)と伸長していますが、日本への出荷は大幅に減少しています(前年比:72.5%)。
4月末までの累計出荷量は、殻付換算で549,031STと前年比111.1%となっており、総供給量に対する出荷の割合は74.6%と、前年よりも(前年同期比:71.5%)、早いペースで出荷が進んでいます。
現地パッカーでは90%以上が成約済みであり、各国のバイヤーも新物まで概ねカバーしている状況から、需給バランスを鑑みますと、今後、大幅な相場の変動はないものと予想されます。

2018年産カリフォルニア・レーズン市況

2018年産の収穫は、天候不順に見舞われることなく順調に終了

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カリフォルニアレーズン協会発表の累計9ヶ月(2018年8月~2019年4月)の出荷量は、146,547ショートトン(以下、ST)で前年同期比73%と大幅に減少しています。これは2017年産が減産並びに天日乾燥期間中の降雨による品質不良によって価格が大幅に高騰し、また供給が不安定になったため、トルコ産レーズンへ需要が移行したことが原因です。
2018年産の収穫は、天候不順に見舞われることなく順調に終了し、4月末までの集荷量(収穫量)は252,305 STで、既に2017年産の集荷量220,582 STを約15%上回っています。
2018年産のフィールドプライス(農家からパッカーへの原料売渡価格)は、前年比$350/STの値上がりとなる$2,150/STとなりましたが、需要の減少と供給が持ち直したことで、需給バランスは一転して緩和しており、パッカーからのオファー価格は落勢が強まりつつあります。
現在の出荷ペースで推移すると、出荷量は200,000 ST前後の着地見込みとなり、新年度(8月1日~)へは130,000 ST程度の繰越在庫が発生する見通しです。
カリフォルニアレーズンの価格が下落したことで、トルコ産レーズンとの価格差は小さくなりつつあります。特に日本市場におけるレーズンはカリフォルニア産のイメージ・認知度が高く、今後の価格動向次第で、カリフォルニアレーズンへ回帰する動きが見られる可能性が考えられ、動向が注目されます。
弊社では、カリフォルニア産レーズンを、自社ブランドであるサンライズブランドと、サンメイドブランドでの輸入販売、また、国内自社工場、及び、中国自社工場での選別品、1kgパック品など、幅広く取扱いしております。また、トルコレーズンにつきましても、輸入品、国内自社工場選別品、1kgパック品の取扱いをしておりますので、弊社の営業担当者までなんなりとお申し付けください。

モロッコ産ストロベリー市況

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モロッコは、人口約3500万人でアフリカ大陸の最北西部にある国です。ジブラルタル海峡を挟んだ先にはスペインがあり、ヨーロッパに非常に近い立地です。日本からはモロッコの主要都市カサブランカまでヨーロッパや中東経由で約18時間程度かかります。大西洋に沿って南北に長い土地のモロッコの気候は、中央に位置する3000m級のアトラス山脈によって主に3種類あります。
山間中央部では大陸性気候、南部は砂漠気候で広大なサハラ砂漠が広がっていますが、北西沿岸部は地中海性気候となっており、農業も盛んです。
モロッコは、日本へは特に海産物が多数輸出されていることで知られていますが、小麦やオリーブ、トマトなどや、フルーツではオレンジのほかにストロベリーも採れます。
モロッコ産のストロベリーは、例年12~1月頃から生鮮向けを主体に少しずつ収穫が始まり、その後加工用向けが本格的に始まり、最終5~6月頃まで続きます。今年は少し気温が高めの傾向ではありますが、全体的には良好な状態です。
ストロベリー農園では、簡易なビニールハウスを使って栽培しているところが多く、衛生面にも気を配っています。品質も良好で価格は世界的にみても使用しやすいレベルにあることから、近年需要も伸びています。今年も生鮮、加工用問わずヨーロッパを中心に各国からの引合いは強く、需要高傾向といえます。
弊社でもモロッコ産ストロベリーのホール、ダイス品の取扱いを進めております。詳細につきましては、弊社営業担当者までご連絡いただけます様お願い申し上げます。


■モロッコの料理ご紹介

モロッコで食べられる料理は、野菜や肉、クミン、パプリカ、サフランなどのスパイスを ふんだんに使ったシンプルながらも、一度食べたらくせになるものばかりです。

・ハリラと呼ばれるヒヨコ豆や野菜などを煮込んだ伝統のある家庭的なスープ。身体に良さそうな味わい。
・煮込み料理のタジン鍋。魚や鶏、羊肉などいろいろな種類がある。モロッコを中心とする北アフリカの定番料理の1つ。
・お茶と言えば定番なのがミントティー。使用する茶葉は緑茶。暑い気候のモロッコで、ホットを飲むのが一般的だそうです。

カナダ・ケベック州産メープルシロップ市況

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メープルシロップの生産量はカナダで世界の約8割、そのうちケベック州で約7割を占めています。
ケベック・メープル製品生産者協会の発表によると、昨年2018年の収穫量は一昨年の豊作に比べて若干減少し、約1億1,810万ポンド(≒約5万3千トン)でした。
2019年の収穫量については、天候で大きく左右されるため、すべての収穫が完了した後(通常の収穫時期は2月後半から5月上旬頃)、6月末頃に正式な数量が配信される予定です。
メープルシロップは、協会が販売量の予測に基づいた備蓄在庫を持ち、収穫量が少ない年にも対応できるよう需給調整を行なっています。不作が続いた2008年頃には備蓄在庫をほぼ使い切ってしまう事態が発生しましたが、2009年以降は比較的作柄も安定しており、備蓄在庫も十分確保されています。


■海外視察レポート カナダ・ケベック州産メープルシロップ

2019年4月1日、2日にかけて現地収穫農家を訪問して参りました。
カナダ・ケベック州の主要収穫地域であるプレジビルでは3月15日前後より収穫が開始されたようです。ケベック州は平年に比べて吹雪が多く、訪問当日は日中の気温上昇不足のため収穫作業は行なわれていませんでした。しかし4月2週目、3週目に関しては、概ね天候は良好の見通しで、収穫は最盛期を迎えた模様です。
通常、樹齢30年~40年くらいのサトウカエデの樹に採取口が取り付けられ、バケツやチューブでメープルシロップの原料となる楓樹液が採取されます。メープルシロップ1Lをつくるのに、40Lものメープルウォーターが必要となります。
毎年雪解けの時期になると、メープルシロップ収穫農家にケベック州から多くの人が 集まり、メープルシロップを使った料理を味わい、収穫の喜びを共有します。
メープルシロップは、ビタミンやミネラルが多いことから健康的な甘味料として注目され、年々消費量も伸びています。現地ではメープルシロップを使用した期間限定のヨーグルトや、ドレッシング、メープルシュガーを混ぜた調味料等も販売されていました。
弊社では、メープルシロップに加えて、メープルシュガーや顆粒などラインナップを取り揃えておりますので、営業担当者までお気軽にお問合せください。

商品案内

メープルシロップ商品ラインナップ

弊社では、カナダ・ケベック州で収穫されたメープルシロップ、メープルシュガーの商品を取り扱いしております。

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メープルシロップART(アンバーリッチテイスト)
アンバーリッチテイストとは、楓樹液採集期間でほぼ中間に位置するメープルシロップを代表する等級のシロップです。ほど良い香りと色調、味を有し日本国内でも御馴染みのメープルテイストが味わえます。

メープルシュガー
糖度66%のピュアメープルシロップを更に煮詰めて結晶化し、自然乾燥して仕上げたピュアメープル100%のシュガー。生地やクリームへの練り込みに最適で滑らかな食感を味わえる極粉末と、カリッとした香ばしい食感を楽しめる顆粒の2タイプをご用意しました。

正栄だより

Restaurant News

L’Alleanza ラレンツァ

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プルーンの加工品を使用した料理とデザートを3品ご紹介いたします。
一品目(写真左)は、フォアグラのポワレにポルト酒風味のプルーンソースを合わせたクラシックな料理です。塩コショウでソテーしたフォアグラに、赤ワインで柔らかく煮たプルーンビッツ、ポルト酒、フォン・ド・ボー(子牛の出汁)、プルーンピューレ、塩コショウを加え更に煮詰めたソースをかけます。フォアグラをパイサンド仕立てにすることで、食感の変化を出し、仕上げにピンク色が鮮やかな、なでしこの花びらを添えました。とろりとしたフォアグラに、ポルト酒の甘味とプルーンのフルーティーな酸味が広がります。

 2品目(写真右)は、プルーンと相性のよい牛肉を組み合わせたパスタ仕立てのお料理です。まず赤ワインで牛ホホ肉とプルーン(業務用種抜きプルーン)をやわらかく煮込みます。一度プルーンを取り除き、残ったソースとお肉に生クリームを加え合せ、茹でたフェットチーネを絡めます。お皿にパスタをとお肉を盛り付け、やわらかく煮込んでおいたプルーン、パルミジャーノをかけて仕上げます。ホロホロに煮込んだ牛ホホ肉、やわらかいプルーンをパスタに絡めてお召し上がりください。プルーンの甘味で、お肉やソースのうまみが一層引き立ちます。

 プルーンは、甘味が強いのでお肉と非常に相性が良いですね。牛肉に限らず、豚肉、鶏肉と合わせて良く使用します。お肉とともに煮込むことが多いですが、プルーンそのものをお肉料理に沿えて、お肉に少しつけて味の変化を楽しんで頂くような使い方も良くします。
デザートは、リコッタチーズとプルーンに、レモンの酸味をアクセントに組み合わせた爽やかなグラス仕立ての一品です。

 グラスの底にカリカリ食感のラスク状に焼き上げたジェノワーズを敷き、プルーンピューレをそのまま絞り、メープルシロップで甘味を付けたリコッタチーズをかぶせ、レモン果汁でマリネしたプルーンビッツをトッピングします。ナパージュ、金箔、エディブルフラワーを載せて仕上げました。アヴァンデセール(メインデザートの前に提供する軽いデザート)のイメージで考えました。

 プルーンはもともと料理によく使用する食材の一つですが、これまではドライタイプを戻して使用したり、ピューレにする場合は更に裏漉して使用していました。今回使用したプルーンの加工品は、原材料がシンプルでプルーンそのものの味わいが感じられますし、自分で処理する手間が省けて手軽に利用することができ、とても便利だと思います。 
 今回ご紹介した3品は、いずれも6月に提供するコース料理にてご要望いただいたお客様に提供いたします。是非、お店にお立ち寄りください。

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