SHOEI NEWS2017年 8月号 Vol.210

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商況案内

カリフォルニア・アーモンド最終収穫予想

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 カリフォルニア現地時間7月6日に、米国農業統計局(NASS)は2017年産カリフォルニアアーモンドの最終収穫予想を発表しました。
 5月に発表された第一次収穫予想(22億ポンド)に対し、5千万ポンド(2.3%)の上方修正となり、また2016年産の収穫量(21億35百万ポンド)に対しては5.4%の増産予想ということになります。尚、全品種の約40%を占めるノンパレル種は前年比110.7%と増産になる見込みです。
 最終収穫予想(Objective estimate)は、農家への聞き取り調査によって算出される第一次収穫予想(Subjective estimate)と異なり、NASS(米国農業統計局)による農園への立ち入り調査とサンプリングにより客観的、統計学的に算出されたもので、今年の立ち入り調査は5月26日から6月23日までの期間、852箇所の農園、1,704本の樹木から摘果調査が実施されています。
 尚、全品種の平均としては、樹木1本あたりの結実数は5,714粒(前年比92.8%)で一粒あたりの重量は1.57g(106.0%)と、昨年同時期に比べると、やや大粒に生育している様です。
 7月11日発表のアーモンドポジションレポートによりますと、6月末時点での収穫量は21億35百万ポンドとなり、前年同期の18億94百万ポンドに対し112.7%、前年からの繰入在庫を含めた総供給量は25億4百万ポンド(前年比112.2%)となりました。
 一方で、6月単月の総出荷量は1億77百万ポンド(前年比101.7%)と、一見落ち着いたように見え、特に国内向けは好調(122.4%)であるのに対し、輸出向けが前年割れ(92.6%)となりましたが、昨年6月は過去の6月単月の出荷数量としては最多を記録した月であり、先月はその記録をさらに上回った形となります。
 また、現地在庫の内、成約済み数量は294百万ポンドで、前年同月比111.5%と好調です。
 この内、287百万ポンドは2017年産の新物で、2017年産の最終収穫予想数量22億5千万ポンドに対し、12.8%が6月末で成約済みということになります。6月単月の成約数量は87百万ポンドと前年同期の76百万ポンドを上回りましたが、例年に比べ新物の成約ペースはやや遅れ気味のようです。
 先月のポジションレポート発表以降は、売り手、買い手ともに最終収穫予想の発表待ちムードとなり、商いの減少により相場は軟調基調となっていました。こうした中で7月6日に発表された2017年産の最終収穫予想は、前述の通り22億5千万ポンドと、5月の一次予想に対し上方修正となりましたが、発表前の業界関係者の間では23億ポンドを超えることが期待されていたため、市場では思ったほど上振れしなかったとの印象が強いようです。このため、最終収穫予想以降、現地相場は5セント程度値上がりし、また、6月の出荷レポートが昨年の過去最多実績を更新することとなったことから、一部のパッカーでは、オファー提示を見送るところも出てきています。
 今後はバイヤーの動きも徐々に活発化し、相場が値上がりする可能性が出てきてはいますが、2017年産は全品種の約40%を占めるノンパレル種が大幅な増産となる見込みであることから、ノンパレル種と他の品種との価格差が縮小する(ノンパレルはそれほど強気になれない)ことも考えられます。また、ポジションレポートの発表直後に、インドの殻付き市場が活発化し始めたとの情報も一部ありますが、ヨーロッパのバイヤーはスペイン産が豊作(前年の45,000MTに対し2017年産は75,000~77,000MTの予想)とのこともあり、今のところ買付に慎重なようです。
 今後の方向性を見極めるには、向こう1~2週間、現地動向に注視する必要があると思われます。


2017年産 カリフォルニア・クルミ市況

前年に比べ収穫開始時期が、気温が高くなった影響で、5~7日前後の遅れとの情報

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 現地時間の7月11日に発表されたカリフォルニアクルミ協会の出荷レポートによると、6月末時点のハンドラーの受入収量は680,210ショートトン(以下ST)に達し前年比113.0%、繰越在庫を含めた総供給量は745,380STで、前年比108.7%となっています。
 6月単月の出荷量は、殻付換算で33,231 ST(前年比85.2%)、剥実の出荷先別の状況については、主要な出荷先(アメリカ国内、ドイツ、日本、韓国等)は軒並み前年割れしており、ヨーロッパ・中東の一部の国(ベルギー、イスラエル、トルコ等)のみが前年を上回る出荷となっており、全体として前年比87.6%となっています。
 6月までの累計出荷量は、殻付換算で641,202 ST(前年比116.1%)となり、総供給量(6月末時点)の86.0%が出荷されたこととなります。尚、前年同時期は総供給量に対し80.6%の出荷であったことから、累計では、引き続き前年を上回るペースで出荷が進んでいます。
 新物については、前年に比べ収穫開始時期が7~10日前後遅れるとの情報がありましたが、現地の気温が高くなった影響で、5~7日前後の遅れに留まるとの情報が入っています。
 また、収穫量については、結実数が減少傾向であることに対し、収穫可能面積は増加するとの状況から、2016年産の収穫量(680,000ST)前後になるのではとの情報も入っていますが、未だ様々な憶測が飛び交っている状況です。
 2017年産の情報としては、7月下旬に開催される主要なクルミパッカーが集まるミーティングにて第一次予想数量、9月上旬にアメリカ農務省統計局より最終収穫予想数量が発表される予定となっています。

海外視察レポート ~インドのマンゴー~

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 インドは南アジア随一の面積と世界第2位の人口を持つ大国です。12億人を超える国民は、多様な民族、言語、宗教によって構成されています。また、インドの経済は、農業、 工業、鉱業、IT産業と多種多様に富んでいます。今回は出張時のインドの様子をレポートいたします。

 弊社ではインド産アルフォンソマンゴーピューレの他にも、さまざまなマンゴー製品を取り扱っておりますので、詳細は弊社営業担当者までお問い合わせください。

海外視察レポート 2017年 世界ナッツ&ドライフルーツ会議開催

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 インドのチェンナイで開催された第36回世界ナッツ&ドライフルーツ会議で発表された各ドライフルーツの需給状況を引き続きご連絡申し上げます。

正栄だより

第10回青島ベーカリーセミナー開催される!

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 今年で第10回目となる『青島ベーカリーセミナー』が6月15日、16日の2日間にわたり青島秀愛食品有限公司にて開催され、国内ベーカリーなど約50の企業から100名を超える豪華な顔ぶれのお客様が参加されました。
 セミナーは上海秀愛国際有限公司主催で執り行なわれ、正栄本社からは本多秀光副社長が参加し、「中国秀愛グループは常に全力で世界中の優れた原料を探し求め、ここ十数年来中国ベーカリー市場とともに成長を続け、歩んで参りました。そしてこの青島ベーカリーセミナーはお客様と秀愛をつなぐ絆であり、毎回ご参加いただいたお客様に新たなアイデアや理念をお届けし、ともに発展してゆくことを願って参りました。今回もまた皆様に新たな収穫を得ていただくことを心より望んでおります」秀愛グループと中国との深い関わりについての説明の挨拶がありました。
 本多副社長挨拶のあと、中山総経理より秀愛グループの工場及び販売スタッフ、そして青島秀愛と延吉秀愛の新総経理を紹介しました。

 次に、今回のセミナー講師 朝田晋平シェフにご協力いただき、チョコレート細工を取り入れた洋菓子講習会を行ないました。朝田シェフは内海会の本部長を務められる日本の有名パティシエです。青島セミナーで講師を務められるのは2回目となり、今回も巧みな技術と豊富な経験を披露し、洋菓子がもつ本来の意味を詳しく説明されました。
 また、デモンストレーションでは、青島工場で製造されましたマロンペースト、ラズベリージャム、オレジピール、延吉工場で製造されたアーモンドプードル、アーモンド加工品などの自社製品をふんだんに使用した、朝田シェフの技の光る8種類のレシピをご紹介いただきました。
 どれもみなクリエイティブなスタイルで、独自のセンスをもち、誰もが感心する素晴らしい作品でした。参加されたお客様も積極的に質問を投げかけ、非常に活気に満ちた雰囲気の講習会でした。

 セミナー2日目、朝田シェフに日本の洋菓子業界の流行と傾向についてご講演いただきました。
 午後は、工場見学が行なわれ、秀愛製品の安心・安全な製造工程を視察いただき、秀愛製品の品質に対する信頼を深めていただくことができました。
 10年間で参加いただいたお客様は1000人を超え、どのセミナーでも、シェフの卓越した技術をもって、楽しくお客様に商品をご紹介して参りました。また、毎回セミナーが終了するときには、皆様から高い評価をいただいております。
 今後も努力を続け、中国ベーカリー業界に更なる驚きと喜びを届けていける様、尽力してまいります。


Sweets News

パインとココナッツのパネトーネ

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 夏らしい素材を使ったパネトーネのご紹介です。
 パネトーネはイタリアの伝統的な発酵菓子で、クリスマスの時期に食べられることが多いのですが、当店では敢えて季節感にはこだわらず、1年を通して贈答品として販売しています。発売から2年経ち、徐々にお客様に受け入れられるようになってきました。
 定番は、オレンジとレーズンのパネトーネなのですが、季節限定の味も展開しており、今回は夏らしく、ドライパインスライスとココナッツファインを使いました。
 ドライパインスライスはカットして一晩白ワインにつけます。ココナッツファインはそのまま生地に入れると水分を吸ってしまうので、シロップで炊いてから混ぜ込んでいます。生地に使う酵母は、パネトーネ菌だと管理が大変で、酸味もあるので、扱いやすいイースト菌を使用します。中種を一晩冷蔵発酵させ、本捏ねの後、パインとココナッツの具材を手混ぜで練りこんでいます。焼成後は生地がつぶれないよう逆さにして、粗熱がとれたら販売しています。
 日持ちがして、見た目にボリュームもあるので、ちょっとしたお持たせやお土産に重宝されています。当店では2週間の賞味期限設定をしていますが、高温多湿でなければ常温で1か月、冷蔵で1~2か月、冷凍で1か月は保存可能です。
 そのまま食べても美味しいですし、オーブンやトースター、電子レンジなどで10秒程温めてから好みのアイスやシロップを添えていただくとより美味しく召し上がれます。
 「パン屋でギフト商品を買う」感覚はまだ一般の人には無いかもしれません。でも昨今の労働環境も改善されない状況で、売上単価の上がる商品は街のパン屋にとっては大事な要素になってくると思います。今後、シュトレンやべラヴェッカなども、クリスマスだけでなく、日持ちするギフトとして、通年販売していく予定です。
 ※表紙の写真は、「シリアルブレッド」です。国産の小麦粉を使い、大麦やサンフラワーシード、アマニ、キヌアなどを混ぜました。食パン類は食事パンの中でも売れ筋商品ですが、このシリアルブレッドは特に人気がある商品の一つです。色の変化をつけるためにカラメル色を付け、見た目にも他の白い食パンとは違う印象に仕上げています。

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