SHOEI NEWS2017年 7月号 Vol.209

CONTENTS

商況案内

2017年産 パインアップル市況

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■平成29年度パインアップル缶詰 関税割当数量(TQ枠)
 農林水産省より平成29年度(平成29年4月~30年3月)のパイン缶詰の関税割当数量39,900トンが公表され、前年の40,100トンと比べて200トン減となりました。
 抱き合わせ比率は1:40.7と前年1:47.8より低くなっており、缶詰換算(※)では1,623,930ケースと、昨年1,916,780ケースより減少しています。

■2017年産パインアップル市況
 日本に輸入されているパイナップル缶詰に関しては、タイ産が最も多く、次いでフィリピン産、インドネシア産となっています。
タイ産に関しては、転作が進んだことによる作付面積減少の影響で、数年前から収穫量が落ち込んでいたことに加え、生産のピークとなる3月~5月に2015年・2016年と連続して干ばつが起こったことから、原料のパインアップルの生育に大きな影響がありました。
特に日本向け製品に関しては、熟成したチョイスグレードの原料が大幅に不足したため、予定していた時期に製造が出来ず、夏場にパイン缶詰が入船しない事態となり、日本市場においても需要期に在庫がひっ迫する事態が2年連続で発生することとなりました。
2017年産は3~5月に十分な降雨に恵まれ、生育状況も良好であったことから、一昨年・昨年のような船積みの大幅な遅延は発生していませんので、今後の供給面においてはある程度安定するものと考えられます。
 フィリピン・インドネシアに関しても、2015年から2016年にかけてエルニーニョ現象の影響で発生した干ばつで、タイ同様に日本向けのチョイスグレードが不足、大幅な船積み遅延が発生していましたが、エルニーニョ現象が16年夏頃収束したこともあって、2017年前半の生産状況は順調に推移しており、今後の安定供給に問題はないと思われます。
 弊社におきましては、インドネシア・Great Giant Pineapple社製品を取り扱っており、在庫状況も良好となりますので、ご入用の際は弊社営業担当者までお問い合わせください。

2017年産 カリフォルニア冷凍ストロベリー新物状況

生育順調、現地価格値下がり傾向

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 今期は、天候も良好で例年並みの収穫スタートとなりました。昨年に比べ適度な降雨もあり、生育も順調な状況です。作付面積は約36,000エーカーと前年同レベルですが、生育もよく収穫増予想となっています。
 昨年堅調であったフレッシュ向け需要はチェリーやピーチ等その他フルーツの需要増から今年は減少傾向です。また、現地繰越し在庫も例年より多い状況です。
 これら要因から、現地フィールドプライスは前年と比べ約$0.07~8/LBダウンと値下がり状況にあり、ここ数年値上げ続きであった現地オファー価格は今期は値下がり傾向となっています。但し、未だ為替動向が不安定なため、輸入コストにつきましては引き続き注意が必要な状況です。
 カリフォルニア産ストロベリーの品種はここ数年でモントレー種が中心となってきています。これまでの代表品種であったアルビオン種は作付面積の減少に伴い、今年はほとんど生産されていない状況です。
 詳細につきましては、弊社営業担当者までお問い合わせください。

2017年産 中国冷凍ストロベリー新物状況

作付面積減少、現地価格値上がり傾向

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 今期の山東省地区の加工用イチゴの収穫は、5月上旬頃から開始となっています。気候が暖かく例年より2~3日早めのスタートとなりました。ここ数年、現地では加工用向けの原料価格が安く収益性が低いことから農家の栽培意欲は低下してきています。野菜等、より需要の高い作物へ転作することも多く、作付面積は減少傾向にあります。また、今年は雨も少なかった影響から収穫量も減産となっています。原料フィールドプライスは前年比で約15%程値上がりしており、今期現地オファー価格は各社値上げ傾向です。
 遼寧省地区の加工用イチゴの収穫は、5月下旬頃から開始しています。比較的雨は少なめですが、気候は良好で作柄に大きな問題はない状況です。但し、山東省地区同様加工用向け原料の作付面積は減少傾向にあります。また、フレッシュ向けの需要が好調なことから原料フィールドプライスは値上がり傾向となっています。山東省地区同様、今期現地オファー価格は各社値上げ予定となっています。
 詳細につきましては、弊社営業担当者までお問い合わせください。

2017年産 カリフォルニア・プルーン収穫予想

大減産となった前年から倍増となる105,000ショートトンと発表

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 6月2日にカリフォルニア農業統計局(CASS)より2017年産カリフォルニアプルーンの収穫予想がリリースされ、収穫見込は大減産となった前年から倍増となる105,000ショートトン(前年51,413ショートトン)と発表されました。
 2017年産は、3月10日頃に開花が始まり、20日頃に満開を迎えました。満開となる前の週に連続した降雨が有り受粉への影響が心配されたものの、良好な開花となりました。また、4月以降も霜害などに見舞われず、順調な天候で推移いたしました。
 収穫可能作付面積(ベアリングエーカー)は、44,000エーカーで、2016年から1,000エーカー減少しており、作付面積はナッツ類等への転作が続いた影響で、ピーク時だった2000年の86,000エーカーの約50%まで減少しています。ただし、プルーンの苗木の販売が僅かながら増えてきているとの情報もあり、今後、栽培面積の減少に歯止めが掛かることが期待されます。
 また、カリフォルニアプルーン協会発表の情報によりますと、今期の累計9ヶ月(2016年8月1日~2017年4月30日まで)の出荷量は55,166ショートトンとなっており、前年同期比約88.6%で推移しています。5月1日から7月31日の出荷量が前年同期と同じ場合、通年の出荷量は74,316ショートトンとなる見通しです。繰入在庫を含めた2016/17シーズンの総供給量は、119,394ショートトンとなる見込みで、2016/17シーズンには、おおよそ45,000ショートトン程度の在庫が繰り越される試算となります。
 弊社では、種抜きプルーンの他、ダイスカット品やピューレ、ビッツなどを取り扱っております。商品に関するお問い合わせは、営業担当者までお願い申し上げます。

海外視察レポート 2017年 世界ナッツ&ドライフルーツ会議開催

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 第36回世界ナッツ&ドライフルーツ会議が5月19日から21日までの3日間、インドのチェンナイで開催されました。
ナッツ&ドライフルーツを扱う業者が世界各国から集まったこの会議では、各研究グループに分かれてまとめられたナッツ&ドライフルーツの需給状況、動向などが報告されました。今回発表された各ナッツの需給状況は次の通りです。
※弊社ニュース次月号にドライフルーツ関係の需給状況を引き続き掲載いたします。

商品案内

ドライマンゴーチャンク・ドライパインチャンク

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 昨今、ますます高まりを見せる健康志向を背景に、食べ物をより自然なかたちで摂りいれようというコンセプトが多く見られるようになりました。
 ドライマンゴーチャンク、ドライパインチャンクは着色料、保存料、漂白剤などを一切使用せず、原材料はフルーツのみで仕上げました。


■ドライマンゴーチャンク(ND)
「アップルマンゴー」等の呼称でフレッシュマンゴーとしても人気が出てきた「ケント種」を使用しています。ケント種は果肉がみっちりとしていて、弾力があり、とても贅沢な食感です

■ドライパインチャンク(ND)
生鮮でも人気の品種「MD2」を使用。一般的には「ゴールデンパイン」等の呼称でスーパーマーケットにも並んでいます。非常に濃厚で、ジューシーなパインをドライフルーツとしてぎゅぎゅっと濃縮させました。甘さの中に残る爽やかな酸味も特長的です。

 生産地のエクアドルは赤道直下の肥沃な大地で、フルーツの宝庫です。赤道の通る国から届いた、添加物なし、加糖なし、原材料は「フルーツのみ」。自然の甘酸っぱい爽やかな風味をぜひお試しください!
 その他、ご不明な点等ございましたら、弊社営業担当者までお問い合わせください。

正栄だより

米国サンスウィート グロワーズ社 創業100周年にあたり

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 2017年5月16日、米国サンスウィート グロワーズ社はホテルオークラ東京にて、「サンスウィートUSA社創業100周年記念パーティ」を開催いたしました。
6月の米国での記念パーティに先駆けて日本でいち早く開催したもので出席者は約130人、米国サンスウィート グロワーズ社の輸出先の最重要国と位置付ける日本市場への並々ならぬ期待を感じさせる催しとなりました。
Dane Lance最高経営責任者・社長のごあいさつ、米国大使館農産物貿易事務所レイチェル・ネイサン所長の祝辞のあと、弊社の社長本多市郎が「先代の時から50年以上販売させていただいた。日本市場では、品質だけでなく安全・安心を確保しなければ売れない。サンスウィートプルーンは、日本のお客様の要望にこたえてきた」と称えました。この後、関係者が登壇して威勢よく日本古来の鏡割りが行なわれ、大盛況のうちに終了いたしました。

■サンスウィート・グロワーズ社 ご紹介
 1917年設立の世界最大のプルーンパッカー。協同組合として運営しており、会員農家はカリフォルニア産プルーンの約50%を生産。アメリカ カリフォルニア州ユバ市にある本社工場は東京ドーム約5個分の広さを有し、サンスウィートピットと呼ばれる独自の製法で行なう種残存率の低い種抜きプルーンをはじめ、プルーンピューレ、ダイスカットプルーン、プルーン濃縮果汁など幅広い商品を製造。


■今回、米国サンスウィート グロワーズ社Dane Lance最高経営責任者・社長より特別にメッセージをいただきました。

 弊社の創業100周年を、皆様と一緒に東京で祝うことができ、弊社にとってまことに光栄に存じます。また、本多市郎社長からは祝辞を賜りましたことを深く御礼申し上げます。
 日本は弊社にとって最も大事な、且つ、インスピレーションを享受できるマーケットであるため、弊社100周年記念祝賀行事の最初の開催地として、相応しい場所であると考えております。食品産業のあらゆる面で飽くなき品質を追求してきた日本の食の芸術性は、弊社に新たなアイディアや製法、改善をもたらしてくれました。弊社従業員の全員が ”改善” という日本語の意味を理解し、尊重しております。
 弊社が日本市場へプルーンの販売を始めた40年前は、消化作用だけが重要な健康効果として取り上げられておりました。
しかし、時が経つにつれて科学が進歩し、今まで気づかなかった健康効果が徐々に明らかになり、今日では骨や心臓への効能が研究結果から判明しております。
プルーンが持つ抗酸化性物質、食物繊維、糖質は健康食品の製品開発に大いに貢献しております。
種抜き、種付き、ダイスカット、ピューレ、濃縮果汁、パウダーなどプルーン製品は多様な種類が有り、水分保持や塩分排出、糖質低減など食品産業における様々な効果をもたらしております。
 弊社は、歴史の回顧から将来の展望へとあらためて視点を移し、プルーン事業に対してより情熱を持って取り組んでいく所存です。
 日本市場における弊社の軌跡(歩み)の中心に、正栄食品とのパートナーシップがあると考えており、日本において共に市場を築いて参りました。弊社は次の100年においても希望と熱意を持って、プルーン事業に取り組んで参ります。

サンスウィート グロワーズ社 デイン ランス 最高経営責任者・社長

Sweets News

キャトル・フリュイ・セック

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 6種のラミーフルーツと、サンライズレーズンを使ったパンのご紹介です。フル―ツたっぷりの人気定番商品で、味の改良を続けながら、現在の配合となりました。
 6種のラミーフルーツは、ラムとトリプルセックの絶妙なバランスで漬け込まれているため、高級感のある爽やかな味わいが特長です。生地にたっぷり配合したいので、当店ではこれに湯通ししたサンライズレーズンを同量加え混ぜ、コストの調整をしています。以前はドライフルーツを自家製で洋酒に漬け込んでいたのですが、既に調合された製品を生かすことで、作業効率のアップとより美味しい味わいが実現できています。また、アクセントにフルーツと相性のよいシュトレンスパイスミックスを混ぜました。
 パン生地は、サンライズレーズンを使って作った、自家製のぶどう酵母を生地です。フルーツを混ぜ込んだ生地は、ゆるくしまりのない生地になってしまうため、成型方法を工夫することによってその欠点をカバーしました。棒状にして結び目をつくるような成型です。この方法だと、誰でも簡単に作業できますし、緩んだ生地をしめることなく、窯のなかでしっかりと膨らみ、柔らかく歯切れの良い食感になります。四百グラムずつで成型し、焼成後半分にカットすることと、焼成後表面にバターを塗ることでさらなる柔らかさを実現しています。ハードパンは固くて食べづらい印象がありますが、この商品はそれらの工夫で食べやすくしたので、こどもから大人まで広く人気があります。
 当店では、出来るだけ焼き立てのパンを楽しんでもらえるよう、冷蔵焼成法を取り入れています。人気のカレーパンは、ホイロ後冷蔵し、焼成するたびにホイロ後のパン生地に具材をのせ、伸びの良いパン生地だからこそできる4すみからのばして包み込む 成型でこまめに焼き立てを提供しています。
 効率を考え、当店の約50種類のパンは3種類の自家製酵母から作っています。サンライズレーズンのぶどう酵母、ゆず酵母、ビール酵母です。安定的に手に入り、継続して使い続けられる材料選びも、大事な視点の一つだと考えています。

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