SHOEI NEWS2022年 1月号 Vol.263

CONTENTS

新年のご挨拶

年頭にあたり

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新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。

昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスの影響が予想外に長引き、通年で影響を受けた一年となりました。日本ではワクチン接種率が50%を超えてから感染が収束に向かい、10月からは緊急事態宣言が全面解除となりましたが、世界的には変異型の発生など、引続き憂慮すべき状況が継続となりました。

また、自然災害・異常気象が頻発し、気候変動への対策・環境への配慮など、サステナビリティに向けた対応が緊急性を増しております。私たちは、地球環境をうまくコントロールしながら、新型コロナウイルスとの共存も覚悟しなければならない大変厳しい時代を迎えていると思います。

一方、エネルギー価格の上昇に加え、異常気象などによる食材価格の上昇が続いております。コロナ禍の影響による節約志向もあり、消費の二極化が一層進むと予想されます。コロナ禍により生じた在宅時間の増加や節約志向による内食化など生活様式の変化も定着しつつあるようであり、食品業界ではこれらの動きへの対応が求められていると思われます。

本年も引続きこのような様々な課題への取組みが必要な変化の激しい年になることが予想されますが、弊社グループとしましては、環境や社会への影響を考えながら、これまで通り、安全・安心な食材の安定供給に努めてまいりたいと考えております。

昨年には、おかげさまをもちまして、茨城県坂東インター工業団地に建設しておりました新ナッツ工場の全ラインが稼働いたしました。新たな設備機器の導入などで、これまで以上に高品質・高付加価値の製品をお届けし、食材の専門商社・食品メーカーとして各分野でお取引先さまのお役に立てる企業を目指してまいりますので、本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

商況案内

2021年産カリフォルニア・アーモンド市況

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現地時間の12月14日に発表された11月末締めのアーモンドポジションレポートによると、11月末時点での2021年産カリフォルニアアーモンドの累計収穫量(期間:2021年8月1日~11月30日)は23億12百万ポンド(前年同期比95.8%)となり、このペースであれば最終収穫予想の28億ポンドを超える見込みとなっています。
一方で累計出荷量は、8億73百万ポンドと前年同期実績を大幅に下回り(前年比85.0%)、また11月単月においても2億20百万ポンド(前年比83.9%)と3ヶ月連続で前年実績を割れ込んでいます。
11月単月の出荷実績を見ると、アメリカ国内向けの出荷数は65百万ポンド(前年比96.0%)と微減ですが、輸出向けは1億56百万ポンド(前年比79.8%)と大幅減となりました。
とりわけ、スペイン1億9百万ポンド(前年比53.6%)、中国/香港向け19百万ポンド(前年比55.6%)、インド26百万ポンド(前年比78.5%)と、主要消費国の多くが前年実績を下回っています[日本向けは7百万ポンド(前年比117.1%)と増加。]
輸出向けの落ち込みについては、前年の出荷実績が過去最多記録であったこともありますが、2021年産の現地相場の高騰により各国の買い手が高値を嫌い、買付けを控えていることが影響しているものと思われ、また、米国西海岸の港湾の混雑や海運の乱れが慢性化していることを受け、主要消費国の多くが2020年産を厚めに手当てしていることも要因と考えられます。
尚、2021年産の作柄は、昨年に続き27/30(28グラム当たり27粒~30粒)以下のサイズを中心とした小粒傾向であり、また干ばつの影響により虫害の発生が昨年よりやや増加していることから、日本向けの高品質な大粒商品への製造にも影響を及ぼしています。
現地相場は7月に発表された最終収穫予想が、一次収穫予想を大幅に下方修正する形となったことから高騰しましたが、上記の通り需要が減少したため、11月以降は落ち着いた値動きとなっています。
12月に入り降雨が多く見られることから、干ばつへの不安はやや後退してはいますが、雨季が終わる2月初旬までの期間の累計降水量と山間部の積雪量が明らかとなるまでは、2022年産の作柄に対する不安は依然として払拭しきれない状況にあります。

2021年産USクルミ市況

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現地時間の12月9日に発表されましたカリフォルニアクルミ協会の出荷レポートによると、11月末時点のハンドラーの受入数量は675,733ショートトン(以下、ST)となり、繰越在庫を含めた総供給量(773,787ST)は前年同期比94.1%となっています。
11月単月の出荷量は、殻付換算で81,727ST(前年比72.1%)と前年から大きく減少しており、内訳としては、殻付で前年比47.1%、剥実で前年比90.9%となっています。殻付の主要出荷先であるトルコ(前年比50.1%)、UAE(前年比27.1%)、インド(前年比6.2%)は、減産見込みにより価格が高騰したことで他国産(中国、チリ)のクルミを手当てしたことに加え、米国パッカー側も船足の長い地域への出荷に消極的な姿勢となり、出荷が大幅に減少しています。
剥実については、EU圏[ドイツ(前年比134.4%)、スペイン(前年比160.6%)]は伸長していますが、アメリカ国内(前年比84.8%)、韓国(前年比90.2%)、中東圏(ヨルダン前年比20.4%、UAE前年比56.3%)の減少で、前年割れとなっています。
尚、日本向けの出荷は、2020年産の早期完売により国内在庫が逼迫していたことで、早めの船積みにて手配が行なわれたと思われ、前年比138.1%と増加しています。
11月末までの累計出荷量は、殻付換算で191,558ST(前年比77.8%)となり、繰り越し在庫を含めた総供給量に対する出荷割合は24.8%で、前年同期比(29.9%)よりも出荷ペースは遅れています。
現地相場は、11月末時点でパッカーへの受入れ数量が最終予想(670,000ST)を上回っていることに加え、累計出荷量が前年を大幅に割れこんでいることで、現地相場は一時に比べ軟調に転じています。
しかしながら10月末にカリフォルニア州中部~北部を直撃した記録的な暴風雨により、収穫途中であったチャンドラー種におけるカビの発生率及び変色比率の増加等、品質への影響が出てきている為、今後の需給動向には引き続き注視が必要です。

2021年産中国みかん市況

減産、海上運賃、その他経費の値上げにより価格高騰

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2021年産中国みかんは、主産地である浙江省の収穫量が昨年と比べ、大幅な減産となる見込みです。2020年末に発生した寒波の影響で一部の地域では、マイナス5度前後の気温が続き果樹が凍傷の被害を受けた結果、樹木の凍傷で着果出来ず被害が発生しました。最終的には前年比で約50%~60%の減産となる見込みです。
また、中国政府の方針により、農民に対して需要の高い稲作への転作を指導しており、2022年は、みかんの作付面積が更に減少する見込みで、現地原料相場が堅調に推移しています。
原料価格の値上げに加え、海上運賃、副原材料(砂糖)、空き缶、人件費等も値上がりしており、2021年産中国みかん缶詰の価格は現地各社とも30%~40%の大幅な値上げ提示となりました。
為替につきましても、円安ドル高が続いており、米ドル(USD)/円(JPY)の為替が昨年同時期と比べ、10%前後と大幅なドル高円安となっており、円貨コストも大幅に値上げとなっています。
商品詳細及び新物入荷状況、価格情報につきましては、弊社営業担当者までお問い合わせいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

国産りんご市況

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農林水産省の統計によると令和2年度の国産りんご収穫量は763,300トンで前年比  61,700トン(8.7%増)となっています。
平成28年度から令和2年度までの過去5年間の平均収穫量は744,200トンとなっており、主力品種のふじ種は全収穫量の約50%を占めています。

令和3年1月から2月の大雪で多くの樹木で枝折れや倒壊が発生しました。特に老木化が多いりんご農園は被害が大きかったと報じられています。
また令和3年4月中旬に発生した低温による冷霜害で花芽が枯死したために受粉ができず着果数が減少しました。
これらの要因により、生食用りんごの産地市場での取扱量は前年比80%程度となっており、価格についても前年比20%程度の高値で推移しています。
加工用原料価格も生食用価格に連動して高値で推移しています。
今後令和4年1月、2月の加工用原料価格を確認する必要がありますが、値上げ基調は避けられないと考えられます。
弊社ブランド国産リンゴプレザーブの新物価格、出荷時期等につきましては、弊社営業担当者までにお問合せくださいますよう、お願い申し上げます。

フィリピン産バナナチップ市況

移動規制継続でバナナ、副原料の値上がり傾向続く

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フィリピンでは、一昨年以降、新型コロナウイルス対策として移動規制を実施しています。現在は、経済活動を優先し、規制緩和傾向にあるものの、依然原料集荷量の回復までは時間を要すると見込まれています。
一方で、引き続き国内のバナナ需要が堅調であることから、原料バナナ価格はコロナ前と比較して、直近2年間でおよそ35%上昇しています。
また、砂糖、ココナッツオイルといった副原料につきましても、砂糖は直近2年間で約35%、ココナッツオイルは100%以上の値上がりとなっており、更に、海上運賃、現地人件費の上昇、為替円安も輸入コストに影響を及ぼしている状況です。
ャベンディッシュ種はフィリピンでのバナナ生産量のおよそ半分を占め、主に生食用として流通しています。
日本のスーパーなどでみられるバナナのほとんどがこの品種です。一方のサバ種は、生産量の約3割で、主に調理・加工用原料として使用されています。 
弊社フィリピン産バナナチップにつきましては、サバ種、キャベンディッシュ種とも取り扱いがございます。ご不明な点がございましたら、弊社営業担当者までお問合せください。

正栄だより

正栄食品の通信販売サイトがリニューアルいたしました

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この度、弊社の通販サイトをリニューアルいたしました。
ナッツ、ドライフルーツ、マロングラッセ、製菓・製パン材料を中心に品揃えをしています。
リニューアル特典として期間限定、4,000円以上ご購入で送料無料(沖縄離島対象外)です。
お支払いはクレジットカード、Amazon Pay、楽天ペイをご利用いただけるようになりました。
また下記のURLからも弊社通販サイトに入れます。

shoeifoods2.shop11.makeshop.jp

今後とも一層のご愛顧と、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

Shop News

時をとめるベーカリー
運営業務統括責任者 チーフバイヤー 矢野 勇人

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時をとめるベーカリー フローズンブレッド専門店 

~フローズンブレッド専門店の誕生~

2021年9月、相鉄線瀬谷駅構内改札脇に「時をとめるベーカリー」がオープンしました。最新の急速冷凍技術を用い、焼き立ての新鮮さと風味を損なうことなく数多くのパンを楽しめる新しい業態のフローズンブレッド専門店です。
賞味期限の短いパンは、当日または翌日に廃棄になるものがほとんどですが、この最新の急速冷凍技術で賞味期限を90日(約3か月)に延ばすことを可能にし、パンのフードロス削減を実現しました。冷凍し品質を保持する=焼きたてパンの時を止めるという発想から「時をとめるベーカリー」が誕生しま した。
東京都・神奈川県を中心に、国内50店舗、約500種類を超えるパンが冷凍され店内のショーケースにずらりと並びます。焼きあげた当日に瞬間冷凍した国内有名店のパンや世界のパンを手軽に購入することができ、焼きたてを自宅で楽しむことができます。
冷凍ショーケースに並ぶたくさんのパンはクリームパンからデニッシュ、ピザ、タルティーヌなど甘い系から食事パン、調理パンとして楽しめるよう多くの種類を揃えています。
たくさんの種類から選ぶという買い物の楽しさを冷凍パンを通して表現しました。店内には電子レンジとトースターを完備し、フリースペースで購入したパンを温めて召し上がることもできます。
冷凍パンの賞味期限を延ばせることでベーカリーにとってフードロスの削減になります。また、計画的に作ることもできるので作業効率も良くなり、労働環境改善に繋がります。パン屋の働き手が少なくなりつつある昨今ですが、冷凍パンのマーケットがひろがり世の中に浸透していくことで、これからのパン屋が繁栄していくのではないかと考えます。
 

~液体凍結技術による美味しい冷凍パンの実現~

「時をとめるベーカリー」では熱伝導率の高い溶液を冷媒として急速冷凍をしています。新鮮なままのパンを包装袋に詰めて脱気し、その液体に20~30分ほど漬け込んでいます。通常の20倍の速さで冷凍することができるのでパンの組織の破壊を防ぎ、風味や水分を閉じ込め美味しさをしっかり保持できるようになりました。
パンの包装袋には専用の特殊なものを使用し、再解凍してもパサつきや硬くならず味・香り・食感をキープし、焼きたてを 再現しています。フルーツデニッシュやクリームが入っているパン、表面にトッピングがされているものなど加熱しているものでしたら冷凍が可能です。
解凍方法は種類によって異なりますが、自然解凍をするものからレンジで40秒ほど温めるものまでとても簡単で火を使用しないので小さなお子様からご年配の方まで気軽に楽しめます。また、必要な分だけ解凍することができ、自分のタイミングで美味しく食べることができますし、賞味期限が長くなったことで多めに購入し、いつでも食べられるよう冷凍庫で保管されるお客様もいらっしゃいます。


~これからのパン業界を見据えて~ 

コロナ禍において冷凍商品のマーケットはどんどん拡大しています。今後も進化し続けるなかでこれからは誰でも安心・安全に召し上がっていただけるような食品添加物不使用のパンをこの冷凍技術によって実現できればと思っています。
現在は「時をとめるベーカリー」のフローズンブレッド専門店と横浜髙島屋でのパンのセレクトショップ「KANAGAWA BAKERs’DOCK」の運営をしていますが、今後はシステムやネットワークを充実させ、美味しいパンを全国や海外などもっと広いエリアで提供をしていきたいです。   
また、ベーカリーとの関係を深めパートナーシップを持ちながらベーカリーが働きやすい新しいマーケットを作っていくことを目標とし、常温と冷凍両方のパンをより多く販売できるよう応援をしていきたいです。

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