SHOEI NEWS2022年 8月号 Vol.270

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商況案内

2022年産カリフォルニア・アーモンド最終収穫予想

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現地時間の7月8日にNASS(米国農業統計局)より2022年産カリフォルニアアーモンドの最終収穫予想が発表されました。
同レポートによりますと、2022年産の収穫量は26億ポンドと、5月の第一次収穫予想28億ポンドに対し7%の下方修正、2021年産の収穫量29億20百万ポンド(7月末着地見込み)に対し11%の減産予想となりました。
カリフォルニアアーモンドの作付面積は年々増加しており、ベアリングエーカー(収穫可能面積)は1,370,000エーカー(前年比3.8%増)と過去最大ですが、開花期である2月下旬に発生した霜の被害と干ばつによる水不足の影響などにより2022年産は結実数が少なく(後述)、1エーカー当たりの単収は前年の2,210ポンド(1,002kg)から1,900ポンド(862kg)へ減少する見込みです。

<最終収穫予想>
2022年産         
予想収穫量 26億ポンド
予想収穫面積 137万エーカー
予想単収 1,900ポンド/エーカー

【参考】2021年産
収穫量 29億20百万ポンド
収穫面積 132万エーカー
単収 2,210ポンド/エーカー

最終収穫予想(Objective estimate)は、農家への聞き取り調査によって算出される第一次収穫予想(Subjective estimate)と異なり、NASS(米国農業統計局)による農園への立ち入り調査とサンプリングにより客観的、統計学的に算出されたもので、今年は5月26日から6月27日までの期間、880箇所の農園、1,760本の樹木を対象に調査が実施されています。
産地全域、全品種の平均として、樹木1本あたりの結実数は4,082粒(前年比88.4%)で、一粒あたりの重量は1.47g(前年比100.7%)とのことです。
尚、全体の40%近くを占める主要品種ノンパレル種の収穫量は、前年から12%減産となり、10億ポンド程度となることが予想されています。
発表前まで、2022年産の収穫量は第一次予想並み(28億ポンド)、もしくはやや上回る予想になるとの楽観的な見方が大勢を占めていたことから、今回の発表は少なからず業界関係者に驚きを与えているようです。
また、現地時間の7月12日には6月末締めのアーモンドポジションレポートが発表されました。
同レポートによりますと、6月末までの累計出荷量は24億65百万ポンド(前年比92.3%)と、依然として前年実績を大きく下回っていますが、直近2ヶ月の単月比較では5月の出荷量が前年比117%(国内向け92%、輸出向け129%)、6月が前年比126%(国内向け98%、輸出向け138%)と輸出向けが牽引する形で大幅に増加しています。
特に6月は単月出荷量が278百万ポンドと、1ヶ月当たりの出荷量としては過去2番目に多く(過去最多月は2020年10月の309百万ポンド)、端境期に近づき出荷が落ち着く時期としては異例の出荷量となりました。
出荷好調の背景としては、4~5月の中国でのロックダウンによって米国西海岸の港湾の混雑が緩和され、船積みが比較的スムーズに行なわれたことも影響していますが、国別の出荷量を見ると、最大の消費国であるインド(前年比253%)の他、中国/香港(前年比132%)、スペイン(前年比132%)、ドイツ(前年比118%)、UAE(157%)といった主要消費国向けの出荷が顕著に伸長しています。
インドや中国/香港市場向けの出荷が伸長した理由は、豪州産の収穫期(3月~5月)の降雨により殻付きが不足し、米国産(2021年産)への切替えが進んだことも影響しているようです。
カリフォルニアアーモンドは7月末で年度末を迎え、今のところ2022年度への繰越数量は過去最多の7億5千万ポンド程度となる見込みですが、2022年産の収穫量が26億ポンドとなった場合、総供給量は前年比で5%程度減少することとなります。
現地相場は、最終予想の発表直後にポンド当たりUS$0.05~0.10程度値上がりし、更に6月末のポジションレポートが上記の通り出荷好調を反映する内容であったことから、上値を探る動きとなっていますが、世界的な物価高や景気後退の見通し、米ドルの独歩高など、今後、需要が減退する要素も多く含んでおり、当面は各国バイヤーの動きを含め、現地動向に注視する必要があります。

2022年産中国黄桃・白桃市況

原料価格の値上げ、為替の影響により価格上昇

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2022年産中国産黄桃、白桃は例年通り4月に開花し、7月より収穫を開始しています。
しかしながら、現地関係者からの情報によると、今年は中国政府の「中国農業食糧保護政策」により、一部の桃農園は食糧用(小麦、トウモロコシ、米等)に転作しているとのことでした。そのため、今後、作付面積は減少する見込みです。
それに加え、中国国内飲料向けや、製菓市場の需要高で、特に黄桃製品への引き合いが強く、中国国内桃全体の原料価格は、堅調に推移しています。
また、現地の新型コロナウイルスの影響により中国国内運賃、人手不足による人件費及び天然ガスの上昇により、オファー価格は値上げ提示となっています。
為替につきましても、昨年新物時の115円から、現在は135円(2022.7.1レート)と、更に円安になっており、輸入コストが大幅に上昇します。
各商品の詳細情報(価格、新物入荷時期等)につきましては弊社営業担当者までお問い 合わせいただけます様、よろしくお願い申し上げます。

ギリシャ産黄桃市況

空缶コストや海上輸送費、製造コスト高騰でオファー価格は上昇

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今年のギリシャ産黄桃の収穫量は、天候は良好で生育が順調に進み、例年並みからやや豊作の350,000~400,000トンとなる見込みです。
樹木一本あたりの着果数は多く小玉傾向で、大減産となった昨年の約190,000トン(例年の40%程度)の収穫量から大幅に回復しています。
ヨーロッパ地域は現在、ウクライナ情勢悪化の影響を受けカートンや空缶といった包装費用や電気やガス等のエネルギー費用が、不安定かつ値上がりしていることから、製造コストが上昇しています。
原料黄桃は豊作傾向であるものの、肥料や農薬、原料の輸送コストが昨年と比較し約2倍となっていることから、原料価格は上昇しています。
加えまして、海上運賃の値上げもあり、オファー価格は上昇しています。
また、2022年3月頃からのユーロ/円における円安傾向が進んでおり、昨年同時期と比較し、為替要因だけでも約 7%の影響が出ています。
(2021年7月:1 ユーロ=132.42円→2022年7月:1 ユーロ=142.42円)。
この為、輸入コストにつきましては、ユーロ対円における大幅な円安の影響、およびオファー価格高騰を受け値上がりしています。
新物価格、入荷状況等の詳細につきましては、弊社営業担当者までご連絡下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

2022年インド産アルフォンソマンゴー市況

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アルフォンソマンゴーは湿度、温度が最も適しているとされるインド西海岸沿いの地域で主に栽培されており、西インドのアルフォンソは最も品質が良く、価格も高いため、現地では「プレミアムアルフォンソ」と呼ばれています。
一方、同じ西インドで、ゴアよりも南部で栽培されているアルフォンソマンゴーは価格が安く、風味が弱いため、「サウスアルフォンソ」と呼ばれています。
弊社ではより風味の強い、西インドのプレミアムアルフォンソのみを原料として使用しています。

【2022年産クロップ情報】
収穫数量:収穫期の天候不良により昨年に引き続いての大減産
原料価格:昨年比150%程の値上がり

開花時期である11~12月頃に気温が低く、今年は開花が遅れたため、今期の生産は例年より1週間前後遅く開始されました。
南部及び北部のエリアでは3月の気温差や降雨があり、また、収穫期のピークにあたる5月中旬にも降雨があったため、収穫量は昨年の大減産に引き続き、今年も減産となりました。
昨年からの繰り越し在庫が不足している中、コロナ禍で停滞していた経済活動が回復し、国内の需要がかなり高く、また人件費や資材費、輸送費の上昇によりオファー価格は昨年比最大16%の値上がりとなりました。
また、上記の要因に加え、為替が円安推移の影響により、輸入コストは値上がりしている状況です。
尚、弊社では安定供給を図るため、複数社と取引を行なっております。
全体必要量に対し数量に余裕をもって買付を行なっておりますので、製品アイテムにより生産工場の切り替えをお願いする場合がございますが、2022年産の新物までの供給量に問題はございません。
つきましては、今後とも弊社輸入のマンゴーピューレ製品を引き続きご愛顧いただけます様、宜しくお願い申し上げます。

海外乳製品市況

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海外乳製品相場は直近で再び下落に転じています。
主要生乳生産国の生産量の減少が続いて供給が逼迫している中で中国でのロックダウンにより需要が減退し、NZ相場が3月より下落し始め、欧州も4月からNZ相場に引っ張られるように下落基調に入りました。
その後ロックダウンも解除され東南アジア需要も堅調だったことから6月は一時的に 反発しましたが、現在は需要の減退が各国で見られ下落傾向となっています。
製品別にみた場合、バターはNZ/欧州ともに下落しています。NZ産は特に落ち込みが激しくFOB US$5,590/mt近辺で3月のピーク時(US$7,086/mt)よりも20%以上低くなっています。
欧州産は若干下落しFOB US$7,090/mt近辺となっていますが未だ高値圏での推移となっています。
全脂粉乳と脱脂粉乳も同様にNZ/欧州ともに下落基調にありNZ産全脂粉乳はFOB US$3,860/mt近辺、脱脂粉乳はFOB US$3,890/mt近辺、欧州産全脂粉乳はFOB US$5,380/mt近辺、脱脂粉乳はFOB US$4,120/mt近辺となっています。
粉乳の中では特にNZ産全脂粉乳は中国が最大の需要国であるためロックダウンでの 下落率が大きく、まだ脱脂粉乳価格を下回る状態となっています。
中国のロックダウン解除に伴うリバウンド需要、加えて世界的に見れば生乳生産量減少、インフレ加速、物流の混乱、エネルギーコスト上昇、飼料コスト上昇による生乳生産コスト上昇と値上げ要因で高値継続も予想されていましたが、購買力の弱い新興国が高値に付いて来れず需要が減退していることと、世界的に景気が後退していく予想が出ていることから買い控えが起きていることが相場を引き下げており、今後景気動向に注目が集まります。

国内乳製品市況

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農林水産省によりますと5月の生乳生産量は全国で前年比101.3%となり、地域別で見ると、北海道では前年比約102.6%で、都府県では前年比99.7%の増産となりました。
都府県は久しぶりの減産となりました。5月末の推定在庫量はバターで約41,500トン(前年比99.5%)、脱脂粉乳は危険水域の10万トンを超えて約104,200トン(前年比117%)となっています。
バターにつきましては海外相場が上昇したことで国産への転換も見られ、今後徐々に適正水準に戻ることが予想されます。
一方で脱脂粉乳は在庫減少が当面見込まれないことから2022年度も2021年度に続き国からの補助金と生産者・乳業からの資金拠出による総額101億円の予算で25,000トン相当の効果が見込まれる在庫削減案が実施されることになっています。
一方で乳価改定に焦点が当たっています。乳価は通常年度ごとに交渉され、期中改定は稀となっています。
ただ直近の急激な飼料価格上昇、エネルギーコスト上昇、更に円安で酪農家の生乳生産コストが急上昇しており期中改定への要望の声が上がっています。
関東生乳販連は大手乳業会社と交渉し、飲用乳と発酵乳向けで\15/kgの値上げを要請し結果的に11月より\10/kgの決着となりました。他の指定団体も追随しており結果に注目が集まっています。
ただ、前述の通り国産乳製品の在庫過剰が続く中で加工向けまで値上げできるかは難しい局面になっています。

商品案内

あまくさ晩柑ピールのご案内

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SWEETS NEWSで使用しました株式会社京まろん 天草工場製造のあまくさ晩柑ピールをご紹介いたします。
洋菓子やパン、和菓子はもとより、流通菓子(チョコレートやクッキー等)などへの採用も多く幅広くご使用いただけます。

和製グレープフルーツとも呼ばれる晩柑のうち、熊本県天草地方で生産されるものが「あまくさ晩柑」と呼ばれています。
あまくさ晩柑ピールは、この晩柑の外皮をボイルした後、数日間かけてキャンディング加工して仕上げてあります。

・スティック
長さ75㎜程度、幅5㎜程度になるように設定したカッターでスティック状にカットしました。チョコレート掛けなどにお使いいただけます。

・スライス
刃の間隔を2㎜に設定したカッターで切ったスライス状の晩柑ピールで、ジャムにしたり、ケーキ、パン、蜂蜜に入れてお使いいただけます。

・ダイス
刃の間隔を5㎜に設定したカッターでダイス状にした晩柑ピールで、トッピングや練り込みにお使いいただけます。

・ミンチ
ミンチ状に加工した晩柑ピールで、洋菓子、和菓子、惣菜など、色々な用途があります。


あまくさ晩柑ピール

スティック
原材料名 砂糖(国内製造)、ばんかん果皮、還元水あめ/酸化防止剤(ビタミンC)
荷  姿 1kg×6トレー
糖  度 75±2%
賞味期限 10ヶ月
保存方法 冷蔵
原産国名 日本(京まろん天草工場)

スライス、ダイス、ミンチ
原材料名 砂糖(国内製造)、ばんかん果皮、還元水あめ/酸化防止剤(ビタミンC)
荷  姿 1kg×6トレー
糖  度 68±2%
賞味期限 10ヶ月
保存方法 冷暗所
原産国名 日本(京まろん天草工場)

商品のサンプル、レシピをご用意しておりますので、弊社営業担当者までお問い合わせくださいます様、お願い申し上げます。

Sweets News

パティスリー トレカルム (Patisserie TRÈS CALME)

オーナーシェフ 木村 忠彦

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千石駅近くの千石本町商店街を入ると見えてくる白い外観が爽やかな「TRÈS CALME」(トレカルム)は地元の方々からも愛され、ケーキや焼き菓子、パンも美味しいと評判で客足が絶えることがありません。
今回はドライフルーツとナッツをたっぷりと使用したお菓子「シュトレン・ヴァコンス」をご紹介いたします。名前のヴァコンスとは夏休みのバカンスを意味し、夏に楽しめるサマーシュトレンです。
 
ドライフルーツは全部で5種類使用しています。
ドライマンゴー、ドライパイン、ドライクランベリーソフトモイスト、アンズ、あまくさ晩柑ピールスライスを種類ごとに洋酒に漬け込み、温度や時間を変えて、それぞれに適した漬け込み具合に仕上げています。
この製法により食感や風味が均一になり、シュトレンを口に入れた時の一体感に繋がります。
また、漬け込む期間も冬に販売するシュトレンに比べて全体的に短くし、フルーツの爽やかな風味とフレッシュな食感を残しました。
使用したフルーツのなかでも、あまくさ晩柑を素材として初めて使用しましたが、スライスのまま混ぜ込むことで存在感と他のフルーツにはないドライな苦みがほのかに感じられ、全体のアクセントになり、気に入っています。
生地にはスパイスを数種類混ぜ込んでおり、夏っぽく清涼感が感じられるようなブレンドにしています。
スパイスを加えることで高級感や、ドライフルーツの味わいも上品に感じられます。  
生地にはローストしたアーモンドをホールのまま入れました。
歯切れの良いナッツの食感と香ばしさに、ほんのり香るスパイス、たくさんのドライフルーツが共存し、味・食感ともに最後まで楽しめます。
シュトレン生地が焼きあがったら、浸透しやすいように 沸かした発酵バターに生地を温かいまま浸し、たっぷりとバターを吸わせます。
発酵バターの香りがとても良く、シュトレン全体の味わいを昇華させています。
商品作りをする際には、常に自分の味覚が変化しているという自覚を持ちながら、既存のレシピにはあまり頼らず、日頃から何でも味見をすることを心掛けています。
新商品を考える時には素材の味見をして自分がどのように感じたかでお菓子として形に残せるかを考えます。
また、遠方からのお客様も多く、話題性のあるものも大事にしていますし、時には常連のお客様からのリクエストで商品化に繋がることもあります。
今後の目標はスタッフが長く働ける環境を作っていくことと、現在の店舗で内容を濃く、自身の変化と向き合いながらお店作りを続けていきたいと思っています。
地元でもあるこの千石を盛り上げ、さらに活気のある街にしていきたいです。

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