SHOEI NEWS2026年 1月号 Vol.310

CONTENTS

新年のご挨拶

年頭にあたり

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 新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。

 昨年は、米国でトランプ大統領が就任し「アメリカ第一主義」に基づく政策が再強化されました。関税引き上げを始めとする国際協調からの転換が鮮明になったことに加え、ウクライナや中東での紛争が継続したことで、国際社会は不安定な状況に見舞われました。日本では高市政権が成立し、積極財政や利上げへの慎重対応といった要因も相まって円安が進行しました。輸入品価格の高止まりを受け、国内の食品価格も引き続き高値で推移するなど、業界にとって大きな逆風となった一年でした。皆さまのご支援とご協力により、無事に新しい年を迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。

 さて、弊社ではスペイン産アーモンドのプードル・インド産トマトペースト・中国産スイートコーン・米国産乳製品など、取扱商品の多様化を図り、フレーバーモンブランペースト・果肉入りフルーツソースなどの新商品の開発、更にさつまいものペーストラインの増設等、食品商社であり、且つメーカー部門を有する複合食品企業としての戦略を着実に推進いたしました。また、仏大手フルーツ生産者協同組合であるSICOLY社の日本総代理店業務をスタートさせ、SICOLY製品の拡売に注力するなど、新たな挑戦を続けた一年となりました。

 米国子会社では、太陽光発電システムの第二フェーズが稼働したほか、新設備導入によりこれまで処分していた製造工程で発生するクルミの殻を研磨材等として再利用が可能な体制を整備しました。これらに加え、基幹システム刷新を含むDXプロジェクトへの積極的な取り組み、人事制度の見直しなど、経営基盤の拡充を図りました。今後とも、人的資本経営とDXによる効率化を着実に進め、強固な経営基盤を構築し、持続可能な企業価値の向上を目指してまいる所存です。

 本年も円安と人手不足による供給面の制約などで物価上昇が続き、金利の上昇が予想されます。また、消費者にもインフレ定着意識が広がり、価格志向の購買や消費減退が懸念されます。弊社はこのような厳しい環境下においても、業界や用途別の販売状況とニーズを的確に捉えながら明確な指針を定め、新たな需要の開拓に挑戦してまいります。

 また、引き続き既存のサプライヤーとの関係強化や新たなサプライチェーンの構築多様化を推進しながら、新たな食材の開拓に取り組み、各食材の特徴や潜在的な価値の追求と、お客様の課題解決への貢献を目指した商品機能性の向上や新商品の開発を促進していきます。

 2026年は丙午(ひのえうま)の年です。丙は「陽の火」を意味し、午は「勢いある駿馬」を象徴します。燃え立つ炎と駆ける馬のごとく、力強く前進し、情熱をもって未来を切り拓く一年になることを願っております。国際情勢は引き続き不安定な推移が見込まれますが、弊社海外拠点や関係会社との連携並びにお取引先様との協力関係の強化を図り、国内外の市場開拓に努めてまいります。
 本年も皆さまのご健勝とご多幸を祈念し、さらなる飛躍を共に目指してまいりたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

商況案内

カリフォルニアアーモンド 市況

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 現地時間の12月10日に発表された11月末締めのアーモンドポジションレポートによると、2025年産カリフォルニアアーモンドの累計収穫量(期間:2025年8月1日~11月30日)は21億87百万ポンド(前年比93.4%)となりました。昨年に比べると、降雨によって収穫期間が延びたことで、ハラー・シェラー(果皮剥き・脱殻業者)の加工が長引いていることも減少の要因と考えられますが、現地側からは単収の悪化を主張する声が多く、市場関係者によると最終収穫量は、26億~27.5億ポンド付近で着地すると考えられています(7月に米国農務省が発表した収穫予想30億ポンドに対し大幅な減少)。12月以降もハラー・シェラーでの作業は続くことから、最終的に収穫量の全体像が見えてくるのは、早くとも1月13日に発表される12月末締めのポジションレポート以降となる見込みです。
 一方、11月単月の出荷数量は2億2千万ポンド(前年比81.3%)で、4ヶ月連続で前年同月を下回る結果となり、11月末までの累計出荷量は8億25百万ポンド(前年比90.5%)となっております。

 11月単月の国別出荷実績をみるとアメリカ国内向けは47百万ポンド(前年比87.0%)と大きく減少しています。また、輸出向けでは、当初、12月より米国とEU間での相互関税が適用される可能性があったことから、駆け込みで輸入を行ったEU諸国は、軒並み在庫調整により減少しているだけでなく、累計でも落ち込みが見られます(自国で生産するアーモンドが減産となっているスペインは累計で前年比118.3%)。また、米中相互関税の影響で、中国は米国からの直接輸入を縮小する一方(前年比24.9%)、ベトナムでロースト加工された米国産を調達する動きが増えていることから、ベトナム向けの出荷が大幅に増加しています(前年比158.3%)。カリフォルニアアーモンドの最大の輸出先であるインドは、国内の安い在庫が一掃し10月以降に買付を進めていることから11月の出荷量は増加した模様です(前年比129.4%)。

 このように、相場値上がりの影響で全体的な消費の落ち込みは見られるものの、各消費国の事情により突発的な需要が発生していることと、各国当用買いのスタンスにより11月単月の成約数量は2億4百万ポンド(前年比97.5%)と高値推移の状況の中でも短期サイクルでの商いが堅調であること、米国内のインフレにより農家の経営状態が厳しい状況であることから、当面は高値相場が続くと思われます。

トルコ ヘーゼルナッツ 市況

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 2025年産トルコヘーゼルナッツの収穫は8月上旬に開始し、9月下旬に終了いたしました。本年は4月上旬に発生した降雪の影響で、高地部(収穫全体の約25%)の農園が壊滅的な被害を受けました。その後、6〜7月の生育期には猛暑による水不足の影響で、大粒(13〜15mm以上)サイズの発生率も減少しました。これらの要因により、現地からの情報では、収穫量は約50万トン(前年比63.7%)と大幅な減産で着地する見込みとなっております。大幅な減産を受け、農家・集荷業者は高値での販売を目的に原料を手放さず保有する動きが強まっており、市場に原料が出回っていないことから、現地相場の上昇をさらに加速させ価格は暴騰することとなりました。

 一方で、2025年産の出荷量は、年末商戦に向けた一時的な需要は見られるものの、価格急騰の影響を受けて低迷しており、累計(2025/9/1~12/7)で前年比46.5%と大幅な減少となっております。出荷量は減少しているものの、近々、ヨーロッパの大手ユーザーが買付に入るとの噂から更なる先高を期待し、農家・集荷業者の販売は限定的となっており、市場に原料が出回っていないことから、現在(12月中旬)の現地相場は、過去に例のない高値で推移しております。

中国 みかん 市況

~2025-2026年産豊作予想~

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 2025-2026年産中国みかんは生育前期に高温と干ばつ、また中後期に降雨が多かった為に、実の含水率が高く、割れや崩れが多く発生しています。これにより、歩留まりは悪い一方、今期は「表作」にあたる年となることから、収穫量は昨年比で大幅な増加となる見通しです。
 現地サプライヤーによれば、収穫量の増加を背景に、原料の供給環境も緩和傾向にあり、現地での原料価格は約5%の値下がりとなっております。
 また、原料価格につきましては、増産予想に加え、中国国内および海外双方での需要減少の影響を受け、オファー価格は前年同時期比で値下がり傾向となっております。
 しかしながら、昨年同時期のドル対円における円安傾向の影響を受け、輸入コストは相殺され前年と同じ価格帯になる見込みです。
(為替レート:2024年12月上旬時点:1ドル=150円 → 2025年12月上旬時点:1ドル=156円)

国産栗 市況

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ー 茨城県産 ー
 茨城県産栗は、収穫前時点では実成りが順調で天候面も良好であったため、収穫量は平年並みと予想されておりましたが、8月以降の猛暑と降雨不足が影響し、収穫に遅れが生じました。その結果、9月中旬時点では茨城県全体で前年対比5割前後の大幅な減産が懸念されておりました。
 その後、9月下旬以降の気温低下と降雨により状況は回復し、昨年より約1週間遅い10月第1週~第2週にかけ、中生品種の収穫がピークを迎えました。特に晩生品種の収穫量が昨年を上回ったため、最終的に前年対比1割前後の減産に留まる見込みです。
 価格につきましては、シーズン前半は早生栗の減産を受け、市場価格は高値で推移しました。しかし、後半にかけて収穫量が回復したことで価格が軟化し、最終的にはやや高値圏での推移となりました。

ー 熊本県産 ー
 熊本県産栗は、産地間で生育状況に多少の差は見られましたが、収穫前時点では平年並みの収穫量が予想されていました。収穫期に入り、定期的な降雨に恵まれ、かつ台風の影響もなかったことから、熊本県全体で前年対比2~3割前後の増産が見込まれています。
  価格につきましては、シーズン前半は前年の相場を背景に高値で推移しましたが、後半にかけて増産傾向が明確になったことで価格が下落し、最終的にはやや安値圏での推移となりました。

 弊社は茨城県、熊本県の栗を調達し、株式会社京まろん天草工場で和栗ペーストの加工を行なっております。
 2026年も国産栗は強い引き合いが予想されますが、茨城県産、熊本県産ともに十分な数量を確保しております。また、「球磨栗🄬(くまぐり)」「笠間栗」等といった希少価値の高い原料もご用意しております。和栗ペーストをご検討の際は弊社営業担当までお問合せください。

国産さつま芋 市況

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ー 茨城県産 ー
 茨城県産さつま芋は、一部で高温障害や干ばつによる生育不良が見られたものの、弊社仕入先ではサイズ・品質ともに良好な収穫となりました。県全体の収穫量は昨年よりやや減少する見込みで、特に「紅はるか」の需要増を背景に、原料価格は昨年に比べ上昇しています。
 また、ひたちなか市にて「シルクスイート」という品種より基腐れ病(※)の発生報告がありましたが、現時点では被害拡大は見られないものの、今後の状況を注視する必要があります。
※基腐れ病:主にサツマイモ(かんしょ)に深刻な被害をもたらすカビ(糸状菌)による病気

ー 九州産 ー
 九州産さつま芋は植え付け時の低温の影響で生育が遅れ、一部地域では収穫が例年より2週間~1ヶ月遅れています。収穫量は昨年並みになる見込みですが、需要増を背景に原料価格は昨年に比べ上昇しています。
 基腐れ病は発生が続くものの、ピーク時よりは影響が徐々に小さくなっている模様です。病気の影響で、高系14号などの加工用原料の収穫は減少傾向にあり、代わる新品種の育成を継続しています。

 弊社のさつま芋ペーストは、国産の希少な限定品種「紅はるか」・「栗かぐや🄬」を原料に使用した商品ラインナップを展開しております。また、インドネシア産のさつま芋(焼き・蒸し・紫芋)も取り扱いがございます。用途やご要望に合わせ、幅広いお客様に合わせてご提案いたします。

◆国産さつま芋ペースト製品ラインナップ

<焼き紅はるかペースト(I)>
荷  姿:1kg×10袋
賞味期限:3年
保存方法:冷凍
産  地:茨城県
特  徴:ねっとりとした食感・濃厚な甘み

<蒸し芋ペーストかぐや>
荷  姿:5kg×2袋
賞味期限:3年
保存方法:冷凍
産  地:茨城県
特  徴:黄色が鮮やか!ホクホクとねっとりの中間の食感

詳しくは、弊社営業担当までお問合せください。

国内 乳製品 市況

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 農林水産省によりますと10月の全国の生乳生産量は前年比99.7%となり2024年7月以来前年を下回りました。北海道では前年比99.8%、都府県では前年比99.4%とともに前年をわずかに下回りました。
 10月末の推定在庫量はバターで約30,900トン(前年比124%)、脱脂粉乳で約64,200トン(前年比135%)となっております。また10月のバター製造量は5,254トン(前年比105%)、脱脂粉乳製造量は11,368トン(前年比107%)と何れも前年を上回り増産となりました。生乳生産量が増加している一方で飲用向け需要が減退しており、バター・脱脂粉乳の加工に生乳が向かっており、特に脱脂粉乳の在庫過剰が起きているという構図が続いています。

 農林水産省が公表する大口需要者価格は発表が遅れており更新されていませんが、直近分の8月分としてはバター¥1,632/kg(税抜、前年比107%)、全脂粉乳 ¥1,017/kg(同103%)脱脂粉乳¥744/kg(同102%)でした。6月の乳価改定はほぼ反映されたと推測されます。
 Jミルクは9月末に需給見通しを発表し、2025年度の生乳生産量は738万トン(前年比100.1%)と予想しております。7月に発表した需給見通しより3万トン増を見込んでおります。年度末に向けて徐々に生乳生産量がマイナス圏に入る予想は変えておりませんが、下落幅は大きく緩和されました。引き続きバター・脱脂粉乳の増産が続いており当面在庫に余裕はありそうです。脱脂粉乳についてはJミルクは対策として輸入飼料との置き換えのための拠出金を用意することが決定しました。

海外 乳製品 市況

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 直近の海外乳製品相場は概ねバター、チーズ、全脂粉乳、脱脂粉乳の主要製品が下落している一方で、ホエイ製品(ホエイパウダー、WPC80、乳糖)が上昇しております。主要生乳生産地域での生産量が増えていることから主要製品の需給が緩和し価格は落ちています。一方でWPC80に代表される高たんぱく原料はたんぱくブームから逼迫し高騰し、結果的にWPC80の製造量が増え、ホエイパウダーの製造量減少に波及しており、ホエイ製品は全体的に値上がりが続いています。

 地域別に生乳生産量を見ていくと前年比でNZは10月は102%、豪州は98%、欧州は105%、米国は104%となっております。豪州を除く全地域で大きな増産となっており価格下落圧力を強めています。
 製品別にみた場合、NZバターはFAS US$5,140/MT近辺と5月のUS$8,000/MT近辺の最高値から急速に下落しています。一方欧州価格はUS$4,810/MT近辺と6月のUS$8,900/MT近辺からNZ同様に下がっていますが、更に早いペースでの下落となっております。生乳生産量がほぼ全地域でプラス推移していること、高値を嫌気したユーザーの抵抗があることが背景にあります。欧州も4月頃の生乳生産量のピーク時にバターの作り溜めがあまりできなかったようですが、後半に入り余裕がある状態です。脱脂粉乳も余剰感は出ており下落傾向になっています。

 今後については生乳生産量が好調に推移し相場は軟調継続が濃厚です。バターに関しては米国産がUS$3,000/MT台を付け、圧倒的に安価になっていることから欧州産もオセアニア産も引きずられて下がると見られます。脱脂粉乳についてもバターほどの下落幅はないが引き続き下落傾向が続くと予想されます。

商品案内

南アフリカ産レーズン 取り扱い開始のご案内

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 この度、南アフリカ産レーズン5品目の取り扱いを開始いたしました。南アフリカは年間65,000~80,000トンのレーズン生産量を誇る、世界第6位の主要産地です。弊社では、お取引先様の多様なニーズにお応えできる体制を整えております。小売用のリパック向けから、製菓・製パン向けの材料まで、幅広くご提案が可能です。この機会に是非ご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

<トンプソンレーズン(JUMBO)オイルコート>
 南アフリカ産ナチュラルシードレス種のぶどうを天日にて乾燥させた強い甘みが特長のレーズンです。

<SAフレームレーズン(JUMBO)オイルコート>
 南アフリカ産フレーム(赤ぶどう)シードレス種のぶどうを天日乾燥させた酸味より甘味を強く感じるレーズンです。

<ORANGE RIVERゴールデンレーズン オイルコート>
 南アフリカ産ナチュラルシードレス種のぶどうを直射日光を避けて乾燥させ、鮮やかな琥珀色を帯びた果肉が柔らかい特別なレーズンです。
 (南アフリカ南部を流れ、大西洋に注ぐ長さ2,200kmに及ぶ大規模な河川「ORANGE RIVER」から名づけられました。)

<SAトンプソンレーズン ノンオイル>
 南アフリカ産ナチュラルシードレス種のぶどうを天日乾燥させた、強い甘みが特徴のレーズンです。

<SAサルタナレーズン オイルコート>
 南アフリカ産ナチュラルシードレス種のぶどうを天日乾燥させた、サルタナタイプのレーズンです。

【共通規格】
荷  姿:12.5kg
賞味期限:1年
保存方法:冷暗所

SICOLYⓇ 冷凍フルーツシート 新作フレーバー 取り扱い開始のご案内

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 この度、フランスの冷凍フルーツピューレ有名ブランドSICOLY🄬より、アンセール・ドゥ・フリュイ(冷凍フルーツシート)から「シトロン・ジョーヌ(レモン)」、「フレーズ(いちご)」、「ポワール(洋梨)」の3つの新作フレーバーをラインナップに加えました。ぜひこの機会に、新しい魅力をご堪能ください。

【SICOLY🄬はフランス南部・リヨン地域の果樹園農家によって1962年に設立された生産者共同組合です。】

~アンセール・ドゥ・フリュイ(冷凍フルーツシート)とは?~
アンセール・ドゥ・フリュイは、解凍せずに使用できる冷凍フルーツシート。
果肉とピューレをふんだんに使用、解凍しても形が崩れません。デザートのホールド感が良く、とろけるような食感が残ります。

~時間短縮とコストパフォーマンス~
✓下ごしらえの手間や冷凍にかかる時間を大幅に削減することが可能です。
✓ペクチンを用いて固めているため、必要に応じて製品を加熱溶解、再成型、凍結することができ、型抜き後も無駄なく優れたコストパフォーマンスを発揮します。

~ 新作フレーバー ~
①シトロン・ジョーヌ(レモン)
  BRIX:34%±2
②フレーズ(いちご)
  BRIX:28%±2
➂ポワール(洋梨)
  BRIX:28%±2

既存の主力製品である、下記のフレーバー(フランボワーズ、エキゾチック、フリュイ・ルージュ)も引き続きご提供いたします。
・フランボワーズ(ラズベリー)
・エキゾチック(パッションフルーツ、マンゴー)
・フリュイ・ルージュ(いちご、ラズベリー、レッドカラント、ブラックベリー、チェリー、ブルーベリー)

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