SHOEI NEWS2024年 11月号 Vol.296

CONTENTS

創業120周年のご挨拶

画像クリックで拡大します

平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

弊社は11月3日をもちまして創業120周年を迎えました。
これもひとえに皆様のご支援、ご愛顧の賜物と心から感謝いたしております。

これを機に社員一同、一層の努力を行い皆様のご愛顧にお応えしていく所存でございます。
今後とも変わらぬご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

正栄食品工業株式会社

商況案内

カリフォルニアレーズン 市況

画像クリックで拡大します

 2024年産カリフォルニアレーズンは、ぶどうの生育が順調に進み例年通りの8月中下旬から天日乾燥が本格的にスタートし、その後ごく局所的な降雨はありましたが、おおむね晴天が続き、10月上旬までにほぼ終了しております。昨年は糖度がなかなか上がらなかった事で天日乾燥も後ろ倒しとなり、かなりの原料レーズンが乾燥不十分で補助的に機械乾燥を行いましたが、2024年産は前年より品質の向上が期待できる見通しです。
 カリフォルニアレーズン協会より2024年産の収穫見込について189,480stと発表されました。前年度の集荷(収穫)量169,459stに対し11.8%増相当となります。8月からの新年度への繰越在庫は前年度よりおおよそ10,000st少ない47,880stと言われており、総供給量は微増程度に留まりそうです。
 パッカーのオファー価格につきましては、同じくレーズンの一大生産国であるトルコ産レーズンが2023年産のうどん粉病による減産の影響が残り2024年産も例年並みの300,000mtに届かない225,000~250,000mtの収穫見込であることから世界的に供給タイトな状況が続いており、引続き堅調に推移する可能性が高い見通しです。
 最新の市況及び価格につきましては弊社営業担当までお問合せください。

カリフォルニアアーモンド 市況

画像クリックで拡大します

 2024年産カリフォルニアアーモンドの収穫は7月下旬より南部で開始され、10月初旬に北部を含めた全ての産地で終了しております。
 品質は概ね良好で、昨年は不採算により農家が農薬の散布回数を減らしたことや、涼しい気候により収穫期間が長引いたことで虫害が多く発生しましたが、今年は冬場の農園管理が改善されたことと、7月に40℃を超える高温が約30日間続く熱波に見舞われ、実の乾燥が一気に進んだことから収穫期間が短く、虫害の発生率はほぼ例年並みまで減少しています。なお、熱波の影響により成熟間近の実の乾燥が一気に進んでしまった為、水分値が低く当初見込みよりも単収が減少していることが各地で報告されています。また、アーモンドのサイズ規格は1オンス(約28g)あたりの粒数で測定されますが、水分値が低いことにより実の重量が軽くなり、見た目よりも小粒規格としてカウントされるものも多いようです。サイズ分布に関しましては、昨年は減産の影響で極端な大粒傾向により日本向けの25/27や27/30の在庫が品薄でしたが、今年はこれらのサイズが中心となる見込みです。
 現地相場の動向ですが、今年は開花期の気候に恵まれ順調に結実が進んだことで楽観的な見方が強まり、5月に米国農業統計局(NASS)が発表した第一次収穫予想(農家への聞き取り調査ベース)では30億ポンド(前年123%)と大幅な増産予想となり、新物の先安観が強まりました。しかしながら、6月以降に2023年産の在庫が逼迫し多くのパッカーが完売状態となったことから急激な値上がりに転じ、また、7月10日に発表された最終収穫予想(農園への立ち入り調査ベース)が28億ポンドと現実的な数字に下方修正されたことから相場は完全な値上がり基調となりました。こうした中で2024年産の収穫が開始されましたが、上記の通り水分値が低いことが報告され始めると最終収穫量の28億ポンドには届かず26億50百万ポンド~27億ポンドに留まるとの見方が強まり、強含み相場に 拍車をかける形となっております。
 10月11日に発表された9月末締めのポジションレポートによりますと、昨年よりも収穫ペースが早いことから8月~9月の2カ月間の累計受入数量は10億35百万ポンド(前年比165.5%)となっております。一方、累計出荷量は3億82百万ポンド(前年比88.9%)と前年割れの状況ですが、内訳を見ますとアメリカ国内は56百万ポンド(前年比89.0%)と減少している一方で、輸出はUAEやトルコを中心に中東向けが増えており、輸出全体としては1億58百万ポンド( 前年比 101.8%) と前年を上回っております。また、9 月 単月 の成約数量は2 億73 百万ポンド(前年比101.3%)と相場高騰にも拘わらず、前年並みの成約が進んでおります。買い手の多くは元々新物相場の値下がりを期待していたことから2023年産での手当てが薄く、現行の高値相場でも一定量の買い付けが進んでいることから売り手側に焦りはなく、当面相場は堅調に推移するものと考えられます。

2024年産 アメリカ クランベリー 市況

画像クリックで拡大します

 クランベリーの米国主産地であるウィスコンシン州では2023年は同州歴代3番目の豊作となりました。2024年は春の雹を伴う嵐が2度発生した影響もあり、前年対比約10%減産見込みとなっておりましたが、10月に収穫を控えた現時点の収穫量予測は豊作であった昨年よりも7%程度減少も例年程度と予測されています。
 10月~11月にピークを迎える収穫に業界各社は期待を寄せておりますが、例年と比較すると大きな変動はないというのが現在の見方です。
 尚、国内を始め世界各国でドライクランベリーの採用事例が増えており、今後も需要は堅調に推移すると見込まれています。

地中海沿岸 オリーブオイル 市況

画像クリックで拡大します

主産地・スペインを含む地中海沿岸地域で栽培されるオリーブ果実は、5月頃に開花を迎え、9月から翌2月頃まで収穫が続きます。収穫後すぐに搾油されたオリーブオイルはタンクなどで温度調整をしながら長期保管されます。

 ヨーロッパでは、記録的な干ばつと猛暑によってスペインを含む地中海沿岸地域で2年連続の大不作となりました。主産地スペインでは、例年150万トン近くオリーブオイルが生産されましたが、昨年2023/2024年産は76.6万トンと大きく落ち込みました。その結果、オリーブオイル価格は史上最高値を更新し、大手メーカーを中心に複数回の価格改定を実施することとなりました。

これから始まる2024/2025年産オリーブは、過去2年のような熱波や干ばつの影響が少ないことからスペインで約150万トンの生産量が予想されております。また、トルコでも恵まれた天候によって約40万トン(前年21万トン)の生産量を見込んでおります。
 一方、イタリアでは、南部を中心に水不足が引き続き深刻である為に、前年の収穫量より少なくとも23%減少する予想も出ています。しかしながら現状の天候を維持できれば過去2年と比較し世界全体のオリーブオイル生産量は大幅に回復することが見込まれます。

カナダ・アメリカ ブルーベリー市況

画像クリックで拡大します

-カナダ産 ワイルドブルーベリー-
 2023年から2024年にかけての冬は天候が穏やかで前年に比べると寒さによるダメージが少なく、ミツバチによる受粉時期は天候に恵まれ収穫は8月下旬から始まり9月中旬に完了しました。
 昨年、カナダの一部の畑で虫害が発生し、収穫量は減少しましたが、豊作だった2022年産からの繰越しによって価格は平均を下回りました。2023年産の価格の値下がりにより、農家はコストを抑えるために生産量を減らし、今期は収穫量が減少したことから、価格は昨年よりは値上がりとなりましたが、過去10年と比較すると平均的な価格に落ち着きました。

-アメリカ産 カルチベートブルーベリー-
 今期は春の受粉シーズンの天候が悪く、収穫量の減少が懸念されましたが、収穫結果は予想より良好で、当社の仕入先であるEnfield社の収穫量は昨年より5%ほど多い4.3百万ポンドとなりました。
 品質に関しては、収穫開始時期に降った雨の影響でブルーベリーの実割れが多く、またステムの混入が多く見受けられるとのことです。USDAグレードAを満たす在庫は十分な量がありますが、日本向けのプレミアムグレードの商品は市場にそれほど出回らないと予想されます。なお、価格は昨年と同値でのオファーとなりました。

中国 レーズン市況

画像クリックで拡大します

 中国は2023年時点で世界第4位のレーズン生産国であり、レーズンやサルタナを主体に鮮やかな緑色が特徴のグリーンレーズンの生産もしています。弊社では長年グリーンレーズンを取扱っていますが、この度、新たに中国産サルタナレーズン「中国ゴールデンレーズン」の取扱いを開始いたしました。中国ゴールデンレーズンは弊社中国の関連工場「青島秀愛食品有限公司」で原料選別を行っており、品質と価格を両立した商品です。ご興味がございましたら弊社営業担当までお問い合わせください。

 2024年産の中国レーズンは減産の予想です。本年4月頃に生産地域で発生した熱波と灌がいの不具合による影響、コロナ禍での需要減少とそれに伴う市場価格低迷から農家の生産意欲が低下したことにより、主な仕入地域であるトルファン地区におけるレーズン全体の収穫量は前年比50%程度まで減少すると予想されております。原料価格も昨年のオープニング価格と比較すると約2倍程度で推移しており、今後の価格動向と供給については注視が必要です。

2024年産 中国 りんご市況 / 松の実 市況

画像クリックで拡大します

-2024年産 中国 りんご市況-

〈原料〉2024年、中国各地域のりんごの開花や気象条件は全体的に良好です。10月末から11月にかけての本格的な収穫時期までに大きな天候災害がなければ、全国的なりんごの収穫量は昨年と同等もしくは増加する見込みです。

〈需要〉中国国内の需要は安定していますが、輸出では海上運賃の値下がりが影響し、特に中国から東南アジア向けの生鮮りんご輸出量は昨年比で約1.3倍に増加しています。これに伴い、今後加工用リンゴの国内在庫が不足する可能性も考えられます。

〈副原材料〉リンゴプレザーブに使用される砂糖の価格は年初から徐々に値上がりしており、今後製品コストに影響を及ぼす可能性があります。

〈為替〉10月上旬には一時的な円高となりましたが、現在は昨年の同時期と同様に150円/ドル前後で推移しているため、現時点で為替による円価価格変動の影響は特にないと見込まれます。

 商品詳細及び価格情報につきましては、弊社営業担当者までお問い合わせください。




-2024年産 中国 松の実 市況-

~数年に一度の豊作で、現地相場軟調スタート~

 2024年産中国松の実は松笠が多く実り、生育中の天候にも恵まれ順調に収穫を迎えることができました。10月末にかけ収穫は終了しますが、殻付きベースの生産量は 2023年産約2万トンに対し、2024年産は約8万トンの見込みで、数年に一度の豊作となる見込みです。
 需要の方は、近年中国国内で販売が伸びているロースト品(殻付き口開け松の実)の増加が見込まれていますが、生産量が多いことから価格相場は昨年に比べ軟調に推移しております。尚、2025年産は現在の松笠の付き具合からみると収穫量は2024年産の半分以下に減少すると予測されております。

 商品のお問い合わせにつきましては弊社営業担当までお問合せください。


商品案内

まいにち食べたいシリーズのご案内

まいにち食べたいシリーズ新発売のご案内です。

画像クリックで拡大します

平袋ナッツ商品(WWSシリーズ)につきまして、この度終売し、「まいにち食べたい」シリーズを新発売致します。
まいにち食べたいシリーズは、野菜のようにまいにち食べたい、まいにちの食卓に並んでいたいという想いを込めて、デザイン致しました。

・素焼きアーモンド    内容量:120g 本体価格:398円

・素焼きクルミ      内容量:120g 本体価格:398円

・素焼きカシューナッツ  内容量:90g 本体価格:398円

・素焼きミックスナッツ  内容量:120g 本体価格:398円
(アーモンド、クルミ、カシューナッツの3種の素焼きミックスナッツ)

・素焼きマカダミアナッツ 内容量:60g 本体価格:398円

・素焼きピスタチオ    内容量:80g 本体価格:398円

・ジャイアントコーン   内容量:73g 本体価格:298円
(シチリア島の岩塩「サーレ・ディ・ロッチャ」で味付け)

・かぼちゃの種      内容量:60g 本体価格:298円
(シチリア島の岩塩「サーレ・ディ・ロッチャ」で味付け)

・太陽と大地の実     内容量:60g 本体価格:298円
(ひまわりの種、かぼちゃの種、アーモンド、クコの実、松の実、ブルーベリーのミックス)

・松の実         内容量:22g 本体価格:398円


計10種類の商品がございます。
素材そのまま、素焼きで仕上げております(一部除く)のでナッツ本来の風味をお楽しみいただけます。
是非お試しください!

正栄だより

2024ジャパン・ケーキショー東京 開催される

画像クリックで拡大します

東京都立産業貿易センター台東館で10月15日(火)~10月17日(木)の3日間にてジャパン・ケーキショー東京が 開催され、約14,000名が来場されました。
(※参考:2023年14,000人、2022年12,000人)
 日本最大の洋菓子コンテストで、会場には日本全国から集まった洋菓子作品約1,500点が展示されました。全国の 製菓学校の学生をはじめ、洋菓子店関係者、製菓メーカー等の皆様が来場し、昨年を上回る賑わいが見られました。
 また、昨年に引き続き会場内では洋菓子関係者によるトークショーも実施され、充実感のあるコンテストとなりました。
 弊社ブースでは協賛メーカーとして製菓材料各種、ナッツ製品、新規取り扱いのSICOLY製品のフルーツピューレ等を中心に、合計35品を展示いたしました。
 3日間を通して多くのお客様にお越しいただき、途切れる ことなく賑わいを見せました。
 ご来場を賜りまして誠にありがとうございました。

SHOEI NEWS 電子配信に向けて

画像クリックで拡大します

平素よりSHOEI NEWSをお読みいただき、誠にありがとうございます。
環境保護と業務効率化のため、弊社ではSHOEI NEWSの書面でのご案内を順次電子配信 (ペーパーレス)へ移行することとなりました。これにより、従来の紙ベースの郵送を廃止し、2025年2月より電子メールでのご案内に切り替えさせていただく予定です。
 なお、以下のQRコードよりWeb上でも「SHOEI NEWS」をご覧いただけます。2025年2月以降、郵送による紙での「SHOEI NEWS」をご希望の方は、営業担当までお申し付けいただくか、当紙にて改めてご案内致しますので、ご確認いただければ幸いです。
お手数をおかけいたしますが、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

一覧へ戻る
Page top