クコの実
ナス科に属す落葉性低木で、枸(カラタチ)の様なとげがあり、杞(コリヤナギ)の様に枝がしなやかな事から、枸杞(クコ)と名付けられました。
中国において旧来よりクコ(枸杞)の実は、薬の一種、健康食品として使用されています。
茎が蔓状に伸び、枝には短いトゲがあり、葉は先端が丸い槍の穂状で幅0.6~2.8㎝、長さ4~12㎝程の大きさで、淡い紫色をした5枚の花びらを持つ可憐な花を夏から初秋にかけて咲かせた後、1~2㎝の長さの楕円形をした赤い実をつけます。
この実を乾燥させた物が枸杞子と呼ばれ、実の中には10~30粒の非常に小さな黄色い種が含まれています。
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クコの学名
学名は Lycium barbarum Linn (寧夏枸杞) 又は Lycium chinense Miller (枸杞)で、英語では (Chinese) Wolfberry 或いは Chinese Matrimony-vine、Chinese Boxthorn と呼ばれています。
最近では Goji Berry と呼ばれる事が多くなっており、これはおそらく中国語の gǒuqǐ (枸杞) または gǒuqǐzi (枸杞子、zi は実の意味)が簡略化されたものだと思わます。
クコの産地
最大の産地である寧夏回族自治区におけるクコの実の栽培は600年以上の歴史があり、また、近年では青海省での栽培も増えてきています。
いずれの地域も日照時間が長く、昼夜の温度差が大きく、肥沃な大地はクコの栽培にとって適しており、粒が大きく肉厚で、糖分が多く栄養成分も高いクコの実が収穫できるため、中国内でも有名な産地になっています。
収穫時期は6月中旬頃から9月末頃までで、すべて手摘みで収穫されます。従来は天日乾燥が主体でしたが、弊社では機械乾燥したクコの実を扱っています。
クコの実のORAC
近年アメリカでは食材や健康食品の抗酸化能力の指標としてORAC (Oxygen Radical Absorbance Capacity、活性酸素吸収能力)が用いられていますが、クコの実はこのORACの値が30,300となっています。
クコの実の用途
通常は湯、水又は酒で戻してから、サラダや炒め物などの料理素材、スープ、お粥、デザート、菓子などのトッピングやスナック等に使用され、中国では薬膳、漢方薬として広く利用されています。
商品一覧
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クコの実
鮮やかな赤色が特徴的で、トッピング等にご使用いただけます。
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クコの実 STQ
クコの実を弊社関連工場で蒸煮殺菌しています。
生菌規格を設けることで、微生物管理を必要とするお客様にご使用いただけます。