レーズン
レーズンは、紀元前のはるか昔にぶどう畑で自然に乾燥されたぶどうが偶然に見つけられた事が始まりと言われています。
伝道師によりぶどう栽培の技術がカリフォルニアに伝わり、その後19世紀の半ばに、温暖な天候に恵まれたサンホワキン渓谷でレーズンの生産が行われるようになり現在に至ります。
レーズンは製パン用としては勿論、洋菓子・和菓子、冷菓、各種料理用として、非常に広範囲に利用されています。
ご注意
※ ステム、キャップステム、ナビン、エンベッディッドステム、石或いは異物等の除去には最善を尽くしていますが、レーズンに食い込んだ場合等、
物理的に除去不可能な事がありますので、お含みおきください。
※ パッケージデザインおよび内容量・荷姿は変更する事がございます。
※ 商品名および商品説明に記載されている「○○㎜」は果肉を切る際に用いるカッターの刃の間隔であり、果肉幅の規格値ではありません。
サイズの目安のために記載してありますので、お含みおきください。
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レーズンの起源
紀元前のはるか昔に、ぶどう畑で自然に乾燥された一粒のぶどうが偶然に発見されたのが人類が初めて見たレーズンと考えられています。
レーズンの学名
レーズンのもととなるぶどうの学名はVitis vinifera(Vitissezonnensisが進化したもの)と言い、Raisinはもともとはフランス語(レザン)でぶどうを意味し、その語源は1房のぶどうを意味するラテン語Racemusです。
レーズンの歴史
紀元前1480年に「レーズンはぶどうを天日乾燥したものである」との記述があると歴史書が記している事からもわかる通り、今から数千年も前からレーズンは食べられていました。
紀元前800年から1200年頃、古代フェニキア人がスペインのマラガとヴァレンシアで種付で香りの強い大粒のマスカットを、ギリシャのコリントでは種無しで酸味の強い小粒のカレンズを栽培していました。
また、アルメニア人がペルシャ(トルコ、イラン、イラク)地方で、主にマスカット、サルタナ、カレンズをレーズンに加工する基盤を作りました。
11世紀に十字軍戦士達によりレーズンがヨーロッパに紹介され、14世紀にはヨーロッパにおいて重要な料理材料となり、スペインではぶどうが順調に栽培されていました。
カリフォルニアレーズンの誕生
伝導師によりぶどう栽培の技術がカリフォルニアに伝わり、その後18世紀の半ばに、温暖な天候に恵まれたサンホワキン渓谷でレーズンの生産が行なわれるようになりました。
1876年にスコットランドからの移民者、ウィリアム・トンプソンがカリフォルニア州メアリースヴィルで“レディーディカヴァリー”というぶどうを紹介しました。
この皮の薄い、甘くて美味しい種なしぶどうは、現在では“ナチュラルシードレスレーズン”と呼ばれ、カリフォルニアのサンホワキンヴァレーで生産されるレーズンの大半を占めています。
カリフォルニアレーズンができるまで
3月から4月にかけて結実したぶどうの実は、8月までの間、日中40℃以上にまで上がる高温と太陽の光そして充分な水の供給を受け、みずみずしく重い実に熟していきます。
約21%の糖度になった頃、ぶどうは一房ずつ手摘みされ、木の間の畝に敷かれた紙の上に置かれ、その後2~3週間かけて黒褐色になるまで乾燥され、水分を均一化するために紙に巻かれて再乾燥されます。
この収穫期の気候は殆んど雨が降らず、日中の気温は40℃以上、夜間の気温は20℃以下で、この寒暖の差がレーズンの美味しさを引き出しています。
1850年には13万ショートトンであった生産量は、現在では30万ショートトン前後と、大幅に増加しました。
新乾燥法 DOV
DOVは Dried On Vine の略語で、ぶどうの木の上で乾燥したという意味で、2000年頃から積極的に取り入れられてきた製法です。
骨組み用に張ったワイヤーに巻きついたぶどうを、一定の糖度に達したときに枝の根元をカットし、枝についたままの状態で太陽光で乾燥させる方法です。
従来の製法と比べ
①エーカー当りの収穫量が2倍前後ある事
②乾燥中の降雨による被害が少ない事
③地面から離れているため砂、埃が付着しにくい事
④機械による収穫が可能で効率のよい収穫ができる事
⑤カラメル風味が弱くフルーティな味わいで色が明るい事
などのメリットがありますが、製造時の日当たりの関係から従来の2~3倍の乾燥時間が必要となっています。
この乾燥時間を長くとるため、フィエスタ種、ドーバイン種、セルマピート種という、より早く熟す品種が開発され使用されています。
DOV方式は、労働力・人件費を抑えられるという事からも、今後とも着実に普及していくと言えます。
レーズンの産地
レーズンはアメリカ、トルコ、インド、中国、イラン、南アフリカ、ウズベキスタン、チリ、アルゼンチン、オーストラリア等で生産されていますが、日本においてはカリフォルニアとトルコが多く流通しています。
弊社ではカリフォルニアレーズンを始め、オーストラリア産、トルコ産、中国産、チリ産、ギリシャ産の各種レーズン、およびレーズン加工品を取り扱っています。
レーズンの用途
レーズンは製パン用としては勿論、洋菓子・和菓子、冷菓、各種料理用として、非常に広範囲に利用されています。
商品一覧
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カリフォルニアレーズン
セレクトナチュラルシードレス種のぶどうをカリフォルニアの太陽の下で、天日乾燥して作りました。
1ポンド(約453g)当りの粒数は平均1,000±200粒です。 -
カリフォルニアレーズン
スモール(ミゼット)カリフォルニアレーズンセレクトの2/3程の大きさです。
1ポンド(約453g)当りの粒数は平均1,600±200粒です。 -
トルコトンプソンレーズン
トルコ産ナチュラルシードレス種のぶどうを天日にて乾燥させてあります。
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中国グリーンレーズン
日陰で乾燥させた、皮がやわらかく低水分で酸味のある、色鮮やかなグリーン色のレーズンです。
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トルコゴールデンレーズン
ナチュラルシードレス種のレーズンです。
オーストラリア、ヨーロッパではサルタナの総称で呼ばれています。 -
中国ゴールデンレーズン
ナチュラルシードレス種のレーズンです。
オーストラリア、ヨーロッパではサルタナの総称で呼ばれています。 -
オーストラリアゴールデンレーズン
ナチュラルシードレス種のレーズンです。
オーストラリア、ヨーロッパではサルタナの総称で呼ばれています。 -
オーストラリアサンマスカットレーズン
サルタナとマスカットを合わせた種なしの新種、サンマスカットグレープを乾燥させたレーズンです。
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トンプソンレーズン
(ジャンボ)カリフォルニア産ナチュラルシードレス種のぶどうを天日乾燥させたレーズンで、1ボンド(約453g)当りの粒数は、標準サイズよりやや大粒で、平均600±200粒です。
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ジャンボフレームレーズン
(オイルコート)カリフォルニア産フレームシードレス種のぶどうを天日乾燥させたレーズンで、1ボンド(約453g)当りの粒数は、標準サイズよりやや大粒で、平均600±200粒です。際立った甘味が特徴です。
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モイストレーズン
国内自社工場で水分調整したカリフォルニアレーズンです。漬け込みする手間が省け、ほぐれやすく作業性に優れています。
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カレンズ
通常のレーズンの1/4程の大きさで、ブラックコリンス種のぶどうをレーズンにしたものです。黒みがかった紫色で強い酸味が特徴です。
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レーズンコンセントレート
水とともにレーズンを漉してできたレーズン果汁から水分を蒸発させて濃縮してあります。
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レーズンペースト
カリフォルニアレーズンを細かいメッシュを通して漉し、ペースト状にしてあります。
保湿用としてもご利用いただけます。 -
ラムレーズン4.8㎜カット
スタンダードタイプのラムレーズンを、4.8㎜幅のカッターでカットしました。
分散性に優れ、練り込み商品に最適です。 -
ラムゴールデンレーズン
高級感のあるゴールデンレーズンを糖液で煮込み、ラム酒で漬け込みました。
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ラムカレンズ
通常のレーズンの約1/4サイズ、酸味の強いカレンズを糖液で煮込み、ラム酒で漬け込みました。
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ラム風味レーズン
本格ラム酒の使用がイメージされる、香り高いラム風味のレーズンです。
ラム酒は一切使用していません。